「希望」と「欲望」の違いとは?分かりやすく解釈

「希望」と「欲望」の違いとは?違い

この記事では、「希望」「欲望」の違いを分かりやすく説明していきます。

「希望」とは?

「希望」「きぼう」と読みます。

「希」には「めったにない」「少ない」「珍しい」「まれ」といった意味があります。

「望」「願う」「あらまほしく思う」という意味をもっています。

「あらまほしく思う」とは「望ましく思う」という意味です。

「希と「望」から構成される「希望」は、「こい願うこと」「実現することを待ち望むこと」「のぞみ」「願望」「将来への明るい見通し」「可能性」とい意味があります。

「希望」とは自分がこうありたい、誰かにこうして欲しいと願う心のことで、その願いにはゴールがあります。

「留学を希望する」「希望を失う」といった使い方をします。


「欲望」とは?

「欲望」「よくぼう」と読みます。

「欲」「ほっする」「ほしがる」「のぞむ」という意味があります。

「望」は前述したように、「願う」「あらまほしく思う」という意味です。

「欲望」とは不足を感じてそれを満たそうとする望みのことです。

「欲望」とは物質的な望みのことです。

たとえば「お金持ちになりたい」「豪邸に住みたい」といった不足が満たされると、また新たな不足を感じ、なかなか満たされることがない願いのことです。

「欲望」にはゴールがありません。

「欲望を満たす」といった使い方をします。


「希望」と「欲望」の違い

「希望」「欲望」、それぞれの用語の意味はお分かりいただけたでしょうか?

「希望」は自分がこうありたい、誰かにこうして欲しいと願う心のことで、その願いにはゴールがあります。

それに対して「欲望」とは、不足が満たされると、また新たな不足を感じ、なかなか満たされることがない願いのことです。

また「欲望」には物質的な望みが多く、「車が欲しい」という欲望が満たされると今度は「家が欲しい」となり、なかなか満たされることがありません。

「欲望」はゴールにたどり着くことができません。

「希望」の例文

・『彼は希望にあふれたり、絶望したりした』
・『その知らせは私たちの希望を打ち砕いた』
・『彼が新しい職で成功するよう希望します』
・『病気のために彼の希望はすべて挫折した』

「欲望」の例文

・『今の日本人の欲望は留まるところを知りません』
・『彼女は金に対して異常なほど欲望を持っていた』
・『金持ちになればなるほど、彼の欲望はつきなかった』
・『彼はもう一本煙草を吸いたいという欲望に勝てなかった』

まとめ

「希望」とは自分がこうありたい、誰かにこうして欲しいと願う心のことで、その願いにはゴールがある。

「欲望」は物質的な望みが多く、不足が満たされると、また新たな不足を感じ、なかなか満たされることがない願いのことです。

その願いにはゴールがありません。

以上が「希望」「欲望」の違いになります。

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