この記事では、「幸あれ」と「祝福あれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幸あれ」とは?
「幸あれ」は「さちあれ」と読みます。
意味は「自分が相手の幸福を願う時の言葉」です。
「幸」は「しあわせ・さいわい・幸福」という意味、「あれ」は動詞「ある」の命令形でです。
ただし、「ある」は状態を表す言葉ですので、文法上命令形はあっても実際には命令されるものではありません。
このことから「幸あれ」は「幸せであってほしい」という希望の意味で使われます。
「幸あれ」は、結婚式など相手が人生の転換期にあって、自分が相手の幸せを願う場面で使われます。
感情がこもった言葉で、親しい友人に対して使うのは問題ありませんが、目上の人に対してはやや雑な表現に聞こえますので、「お幸せに」と言い換えた方が良いでしょう。
「祝福あれ」とは?
「祝福あれ」は「しゅくふくあれ」と読み、以下の2つの意味と使い方があります。
1つ目は元の意味で、「宗教の言葉として、神に人の幸せや幸運、健康を祈る時の言葉」という意味です。
「祝福」とは本来神が与えるもので、神から与えられる幸福や恵みのことを言います。
「祝福あれ」は、「神様があなたにご加護を下さいます様に」という意味で、自分ではなく神様に対して祈る言葉なのです。
2つ目は「素晴らしいことに感動する気持ちを表す言葉」という意味です。
日本ではあまり見かけませんが、海外では信じられない様な素晴らしいものに対して「祝福あれ」と言うことがあります。
英語では“God bless you.”ですが、海外では宗教が基盤になっていますので、日常のあらゆるシーンで使われます。
この言葉が日本に伝わり、「ポジティブな感動を表す言葉」として「祝福あれ」と使われる様になりました。
「幸あれ」と「祝福あれ」の違い!
「幸あれ」は「自分が相手の幸福を願う時の言葉」です。
「祝福あれ」は「神に人の幸せや幸運、健康を祈る時の言葉」「素晴らしいことに感動する気持ちを表す言葉」です。
まとめ
今回は「幸あれ」と「祝福あれ」の違いをお伝えしました。
「幸あれ」は「自分が相手の幸せを願う」、「祝福あれ」は「神に相手の幸せを願う」と覚えておきましょう。