「幽閉」と「軟禁」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「幽閉」と「軟禁」の違い違い

この記事では、「幽閉」「軟禁」の違いを分かりやすく説明していきます。

「幽閉」とは?

ある場所に一人でとじこめて、外に出られない状態にすることです。

「幽」はとじこめる、「閉」はとじこめる、とじこもるという意味を持つ漢字です。

「幽閉」という言葉は、とじこめるという意味を持つ漢字を2つ並べていることになります。

この言葉には、どこに閉じ込めるのかという意味は含まれていません。

また、その広さは問いません。

倉庫、城、一室、牢など、さまざまな場所が考えられます。

一室と城を比べると、広さはまったく違いますが、ある程度の面積がある場所でも、面積が少ない場所でも、閉じ込められている場合を意味しています。

なぜ閉じ込められたのかという意味も、この言葉には含まれていません。

しかし、犯罪をしたため、刑を受けて閉じ込められているのではありません。

自分にとってその人が自由に動き回ると都合が悪いから、存在していないことにしたいからなど、さまざまなことが考えられます。


「幽閉」の使い方

ある場所に一人で閉じ込めて、そこから出られないようにすることを指して使用します。

閉じ込める場所がどのような場所であっても、閉じ込められている人が一人で、外に出られない状態であれば、この言葉を使うことが可能です。


「軟禁」とは?

家や室内に閉じ込めて、外部と接触できない状態にすることです。

外出をしてはいけないとする状態を指す場合もあります。

「軟」はやわらかい、「禁」はとじこめるという意味を持つ漢字です。

つまり、「軟禁」と閉じ込めるという行為が柔らかい、緩やかな監禁状態のことだといえます。

閉じ込める場所は家や室内で、牢屋ではありません。

閉じ込められる人数は、この言葉の意味には含まれていません。

1人の場合もあれば、2人の場合もあります。

しかし、10人以上となる場合は少ないです。

自ら部屋に閉じこもる人がいますが、これは「軟禁」とはいいません。

「軟禁」とは閉じ込められることで、誰かから強制的にそうさせられることをいいます。

「軟禁」の使い方

家や室内などに閉じ込めて、外のものと接触できないようにすることを指して使用する言葉です。

「幽閉」と「軟禁」の違い

どちらの言葉にも、閉じ込めるという意味が含まれていますが、同じ状態ではありません。

前者の言葉は、外に出られないようにすることを指しています。

後者の言葉は、外部と接触できない状態にすることを指しています。

「幽閉」の例文

・『屋敷に幽閉される』

・『10年もの間、幽閉されていた』

・『幽閉されている姫を助ける』

「軟禁」の例文

・『軟禁状態から解放された』

・『軟禁されていたところを発見された』

・『軟禁されていたけれど、食事は与えられていました』

まとめ

閉じ込めるという意味を持つ2つの言葉ですが、それぞれの意味は異なり、一方は外に出られないようにすること、もう一方は外部と接触できないようにすることを意味しています。

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