分かるようでややこしい、「底上げ」と「上げ底」。
この記事では、「底上げ」と「上げ底」の違いを分かりやすく説明していきます。
「底上げ」とは?
限定された物事だけではなく、全体的な数値やレベルをまんべんなく引き上げることを「底上げ」と言います。
例を挙げると、「社員全員の接客スキルを底上げする」となります。
分かりやすく言うと平均点をアップするということです。
「上げ底」とは?
ありもしないものをあると見せかけるための仕掛けを「上げ底」と言います。
例えば、プリンの容器が上げ底になっていて、たっぷり食べられると思っていたら、実際は上げ底になっていてがっかりしたというような経験は誰もが一度はあるのではないでしょうか。
それもこれも上げ底のせいです。
「底上げ」と「上げ底」の違い
「底上げ」は、困難に陥っている状態を改善しようとするための働きかけを示す言葉です。
「上げ底」は、誤魔化しや悪意ある細工といった意図的な工作によってできた見かけを示す言葉です。
まとめ
字面はとてもよく似た「底上げ」と「上げ底」ですが、意味合いとしてはまったく異なります。
低迷していた状態を改善しようとする気持ちが込められた「底上げ」。
そして、実際よりもよく見せようと体裁を整えた「上げ底」。
似ているからといって言い間違えるようなことはしたくないものです。