この記事では、「弁済金」と「弁償金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弁済金」とは?
「弁済金」の「弁済」とは、借りたものを相手に返すといった意味となります。
そのことから、「弁済金」は、借りたお金を相手に返すということになります。
この「弁済金」においては、誰から借りたお金だという点などは問題ではありません。
そのため、友人や親から借りたお金を返す場合も「弁済金」。
消費者金融などから借りたお金を返す場合も「弁済金」となります。
このような意味から「弁済金」は、「返済」や「返金」と同じような意味を持ち、そのほか、「返す」や「払戻す」、「精算」などといった言葉が類語となります。
「弁済金」の使い方
「弁済金」には、「弁済金を渡す」や「弁済金を準備する」などといった表現方法のほか、「弁済金の支援」、「弁済金の制限」、「弁済金の期限」などといった言葉もありまます。
「弁償金」とは?
「弁償金」の「弁償」とは、人に与えた損害をお金や物品で埋め合わせすることを意味する言葉です。
そのことから、「弁償金」は、人に与えた損害を埋め合わせするためのお金という意味になります。
誰かのものを壊してしまった、誰かの洋服を自分の不注意で汚してしまった、誰かの車を傷つけてしまった、などといった際、それらに対する補償やお詫びの気持ちを込め支払われるお金が「弁償金」となります。
このような意味から「弁償金」は、「代償」や「償う」と同じよう意味を持ち、そのほか、「謝金」や「埋め合わせ」などといった言葉が類語となります。
「弁償金」の使い方
「弁償金」には、「弁償金を渡す」や「弁償金を準備する」などといった表現方法のほか、「実費弁償金」や「費用弁償金」などといった言葉もあります。
「弁済金」と「弁償金」の違い
「弁済金」と「弁償金」は、同じ相手に支払うお金でも、なぜ支払うのかという点は全く異なったものとなります。
「弁済金」は、あくまでも、相手から借りたお金を返す行為で、「弁償金」は、相手に与えた損害に対し支払うお金となります。
そのため、全く異なったお金となります。
「弁済金」の例文
・『やっと、今月分の弁済金を用意することができました。』
・『今月分の弁済金を準備するため、結局、新たな借金を増やしてしまいました。』
・『今月の弁済金を支払うことができず、何度も催促の電話がかかってきています。』
・『今月で、やっと、全ての弁済金の支払いを終えることができます。』
「弁償金」の例文
・『車をぶつけてしまったので、弁償金の準備が必要になってしまいました。』
・『お客様の洋服にコーヒーをこぼしてしまい、弁償金を支払いました。』
・『子供が友達のお宅の花瓶を割ってしまったので、弁償金を渡し許していただきました。』
・『想像以上に高額な弁償金の請求をされ困っています。』
まとめ
以上のように相手に渡すお金でも、その理由が全く異なるため、必ず理由を踏まえ使い分ける必要がある言葉となります。
