「弔慰金」と「香典」の違いとは?分かりやすく解釈

「弔慰金」と「香典」の違い違い

この記事では、「弔慰金」「香典」の違いを分かりやすく説明していきます。

「弔慰金」とは?

「弔慰金」は、「弔い、慰めるお金」と書きます。

この言葉の意味通り、「弔慰金」には、家族が亡くなった悲しみを弔い、慰めるために贈られるものとなります。

個人間で「弔慰金」を贈ることは珍しく、一般的に「弔慰金」は法人が贈るものとなります。

社員などが亡くなった際に会社から「弔慰金」が贈られるほか、地震などの災害が起きた場合、国から犠牲者になった方々に対し「弔慰金」が贈られる場合もあります。

「弔慰金」を贈る時期としては、通夜や葬儀当日ではなく、それらが無事に終わり少し落ち着いたころに贈るものとなります。

社員の家族が亡くなった場合は、忌引き明け出社した際に。

社員本人が亡くなった場合は、後日自宅に伺い遺族に直接、手渡しします。


「弔慰金」の使い方

「弔慰金」の使い方としては、「弔慰金を受け取る」「弔慰金を贈る」「弔慰金の支払い」「義捐金や弔慰金」などとなります。


「香典」とは?

「香典」は、亡くなった人へのお供えとなります。

基本的にお供えするお金を意味し、通夜や葬儀当日に直接、葬儀会場にて受付に手渡しするほか、通夜や葬儀に参列できない場合は郵送を行いお供えします。

「香典」には、「香る」という漢字が用いられています。

すなわち、「香典」には、お線香代やお花代といった意味があり、遺族に「香典」を渡すことで、お線香代やお花代にしてくださいといった意味も込められています。

また、「香典」の場合、宗派によって表書きが異なるため、注意が必要です。

「香典」の使い方

「香典」の使い方としては、「香典を送る」「香典返し」「香典の礼状」「香典に添える手紙」などがあります。

「弔慰金」と「香典」の違い

「弔慰金」「香典」も、亡くなった際に贈るお金であるといった共通点がありますが、そのほかの内容には微妙な違いがあります。

まず、誰が贈るのかということに対し、「弔慰金」の場合は企業など会社が贈る際に用いられる一方、「香典」は個人で贈るものとなります。

また、どのような目的で贈るのかといった違いにおいては、「弔慰金」の場合は、遺族に対し弔う気持ちや慰める気持ちを込め贈ることに対し、「香典」の場合は、葬儀当日に必要なお線香代やお花代にしてほしいといった気持ちを込めて贈るものとなります。

このような違いから贈る時期も異なり、「弔慰金」の場合は、葬儀が終わり、遺族が落ち着いたころに。

「香典」の場合は、葬儀当日となります。

このように、誰が、いつ、どのような目的で贈るものなのかといった違いが「弔慰金」「香典」にはあり、その点が明確な違いとなります。

まとめ

以上が「弔慰金」「香典」の違いです。

同じ頂くお金であっても、その内容に違いがあり、贈る時期も異なるため、それらに注意し「弔慰金」「香典」を使い分けることが大切です。

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