この記事では、「強気」と「強腰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強気」とは?
「強気」は相手に対し、強い気持ちで向かい合う姿勢のことです。
誤解をしてほしくない点については、「強気」は決して喧嘩腰で相手に挑みかかることではなく、あくまで相手に対して、確信を持ち相手に迫ることを意味します。
つまりは、「強気」は、正しいことを正しいと言い切れることを指すため、単に、相手に対して自分を押し通し、従わせることではありません。
「強腰」とは?
「強腰」は、相手に強い態度で臨むことを意味します。
つまりは、弱い気持ちで相手に接すると舐められると踏んだ場合、相手に対して強い態度で迫れば舐められないという考えをもとに打って出ることを「強腰」と呼びます。
ですが、この「強腰」は問題もあり、相手に舐められない意思表示を強く打ち出せば打ち出すほど、自分勝手にとらえられ、かつ自己中心的な考えのもと確証などもなく、相手を力づくで組伏せようという意味にもつながるため「強腰」はいわば喧嘩腰であるとさえ言われるのです。
「強気」と「強腰」の違い
「強気」と「強腰」の違いですが、「強気」は一種の性格で強い気持ちを持ち正しいことは正しいと言える善なる正確であるに対し、「強腰」は言ってしまえば、利害関係を考えた場合、強い気迫で迫る方が得であると踏んだ際に作り出される自らの態度です。
その為、違いについては、自己中心的な考えで生み出された考えであるか、確信があり、自分は正しいという信念に基づき行動しているかになります。
「強気」の例文
・『強気に押して出る性格である』
この例は、対象となる人物が信念に基づき正しいことを言える性格であるとした例です。
「強気」は一種の性格であるためこのケースの場合、信念に基づき正しいと言える正確としています。
「強腰」の例文
・『そこまで強腰に出る理由はあるのか?』
この例は、ある人物があまりにも自分の考えを押し通すために強い態度で周囲を圧倒していることに対し、疑問を持ったという例です。
「強腰」は一見すると、良い意味にもとらえることができ、「強腰」な行動を取ったものが正しいと思える信念があれば、それに周囲は賛同しますが、正しくない行動においても無理やり従わせることも「強腰」であるため、この例では無理やり従わせることに対して疑問を周囲は持ったということです。
まとめ
「強気」と「強腰」は、一つの性格であるとした場合、「強気」は正しいと思える確証がある場合において強く打って出て周囲に正しさを伝えますが、「強腰」はそうではなく、単に、強い気迫で相手に迫ることであるため、考えようによってはそれは単に相手を従えたいだけであるとも取れます。
無論、「強気」も無理やり相手を従わせようとした場合、一応「強気」という言葉で気持ちだけは強いことを示せるのですが、実は相手を無理やり従わせようとした場合、「強気」は「勝気」という言葉に変化し、自分の主張を通すためには相手を無理やり従わせる正確であるという具合に変化しますので、「強気」と「勝気」は全く別の性格です。