自然現象の中でも、風は目に見えないものなので、ある意味、特別な存在かもしれません。
中でも、風が強く吹くと、被害が起こりやすくなるので気を付けたいものです。
この記事では、「強風」と「暴風」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強風」とは?
「強風」とは、強い風のことを言います。
気象庁では強い風は、風速が毎秒15m~20m未満の風としているようです。
日本では海岸沿い、特に日本海側では風が強く吹き、他の地域に比べると、「強風」の日が多くなります。
西から東へ吹く風が多いことも影響しているようです。
一方、内陸では海岸沿いよりも、風は弱くなり、「強風」の日も少なくなります。
地域によって、風の強弱はかなり差があるようです。
「暴風」とは?
「暴風」とは、激しい風のことです。
気象庁では、「暴風」は風速が毎秒20m以上の風としているようです。
「暴風」よりもさらに強い風は「猛烈な風」となり、気象庁では、風速がおよそ毎秒30m以上、あるいは最大瞬間風速が毎秒50m以上の風となっています。
「暴風」が起こりやすい時期は、夏の終わりから秋にかけてです。
この時期は「台風」が発生しやすく、しかも何度も日本にやってくるので、たびたび「暴風」や「暴風雨」が起こりやすくなります。
また、その影響により、各地で自然災害が起こりやすくなります。
8月から10月頃は、「台風」の影響を最も受けやすくなるので、進路にあたる地域では、「暴風」に耐えられるような建物に避難するなどの早めの対策が必要となります。
「強風」と「暴風」の違い
「強風」と「暴風」の違いを、分かりやすく解説します。
「強風」と「暴風」は風速が違います。
「強風」では、風速が毎秒15m~20m未満の風であるのに対し、「暴風」は、風速が毎秒20m以上の風です。
そのため、「強風」よりも「暴風」の方が、風速が速いため、風の威力は強くなります。
台風や季節風などの時に、「暴風」になりやすいですが、雨も強くなり、「暴風雨(嵐)」になることもあります。
さらに、突然発生する「突風」や「竜巻」にも注意が必要です。
まとめ
風にはいろいろな種類があります。
その中でも、「季節風」は季節ごとに風向きが変わります。
季節に吹く風には、「春一番」や「台風」、または、「木枯らし」などがあります。
「春一番」は春の初め頃に吹く風で、その年の最初の風と言われています。
「春一番」は南から吹く「強風」です。
場合によっては、「春一番」は「暴風」になることもあり、交通被害などを引き起こしてしまうこともあります。
時期的に2月の初旬から、3月の初旬頃ということもあり、降雪がある地域では、特に車の運転には気を付けたいものです。
また、「台風」は、夏の終わり頃から秋にかけて発生する「暴風」、または「暴風雨」です。
「台風」は何度も起こり、またその都度、災害が発生しやすいので、早めの備えと対策が重要です。
さらに、「木枯らし(凩)」は、秋の終わりから冬の初め頃にかけて吹き、冬の訪れを知らせる寒い風です。
「強風」や「暴風」が吹くような時は、過信をせずに、早めに安全対策を行うように心がけたいものです。