「当事者」と「本人」の違いとは?分かりやすく解釈

「当事者」と「本人」の違い違い

ある人物を特定する時に使われる言葉には「当事者」「本人」があります。

この2つは意味がそれぞれ違うものなので、場面に応じて使い分ける必要があります。

この記事では、「当事者」「本人」の違いを分かりやすく説明していきます。

「当事者」とは?

「当事者」とはある出来事や事柄に関係する人物を示す言葉であり、これは1人の場合もあれば複数人いる場合があるのが特徴です。

「当事者」は特に直接的に出来事や事柄に関係している場合が多く、間接的に関わっている場合には「当事者」と言われることもあります。

このような意味合いもあり、「当事者」は事件性のある出来事や事柄に関係することも多く法律関係の用語としても使われます。

法律関係で使われる「当事者」も該当する人物は1人の場合もありますし、複数人の場合もあります。

「当事者」は色々な場面で使われている言葉ですが、福祉の場面で使われる時は発生している出来事や事柄は主に社会問題であることが特徴です。

障害、暴力、難病、犯罪などの社会問題に関わりがある人物を「当事者」と言い、これらの人々を助けたり支援するために福祉は存在します。

これらの社会問題を研究する「当事者研究」というものも存在しており、研究と実務の間で社会問題は解決に進んでいきます。


「本人」とは?

「本人」「当事者」と同様にある出来事や事柄に関係する人物を示す言葉ですが、「本人」は特に該当する人物1人を示すことが特徴です。

類義語としては「当人」というものがあり、どちらも特定の人物を示す言葉となっています。

「本人」に関しては「本人確認書類」というものがある通り、証明書などで該当の人物を証明することが可能になっています。

出来事や事柄に対しての確認時だけではなく、一般的な書類提出や審査などの時にも「本人確認」が行われることは多く、同時に「本人確認書類」を提出することは多いのが特徴です。


「当事者」と「本人」の違い

「当事者」「本人」もある出来事や事柄に関係する人物を示す意味がありますが、「当事者」の方は複数人いる時も多く、関係性が複雑な時もあります。

一方で「当人」は基本的に1人にしか該当しないために、本人確認書類などで証明することは簡単になっています。

「当事者」の例文

・『その事件の当事者は次々と警察に呼ばれて、取り調べを受けることになった』

・『社会問題に対しては誰しもが当事者意識を持つべきだと思うが、中々難しいところがあると思う』

「本人」の例文

・『大学に受かるかどうかは本人の実力次第ですが、きっと大丈夫だと思っています』

・『本人確認の書類を提出した後しばらく待ち、ようやく銀行の口座を開設した』

まとめ

「当事者」「本人」は出来事や事件に関係する人物を示す言葉ですが、「当事者」を使う対象は事件や法律関係、福祉関係という風に複雑な事柄であることが多いのが特徴です。

両方の言葉を使った「当事者本人」という言葉もあり、こちらは「当事者」の中の特定の1人を示す時に使われます。

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