この記事では、「当面」と「当分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当面」とは?
「当面」は「とうめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「直接向き合うこと」という意味で、あるものごとを目の当たりにすることを言います。
2つ目は「差し迫っていること」という意味で、ある状態が今のところその様であることを言います。
上記に共通するのは「今のところの状態」という意味です。
「当」は「あたる」とも読み、「この」「その」「差し当たっての」という意味、「面」は「おもて」「つら」とも読み「向いている方」という意味、「当面」で「差し当たって向いている方」になります。
「当面」の使い方
「当面」は「直接向き合うこと」「差し迫っていること」という意味で使われます。
副詞として「当面~だ・である」と使われたり、名詞として「当面する・した」と使われたりします。
基本的に、今のところ差し当たっての状態を表し、より短い期間である時に使われる言葉です。
「当分」とは?
「当分」は「とうぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとが起こった頃」という意味で、過去の出来事が起きた時分を表します。
2つ目は「現在のところ」という意味で、ここしばらくの間のことを言います。
3つ目は「割り当てられた分」という意味で、担当として与えられた分量のことを言います。
上記に共通するのは「ある一定の期間や分量」という意味です。
「分」は「わける」とも読み、「ものごとの状態」「程度」「様子」という意味、「当分」で「差し当たってのものごとの状態」になります。
「当分」の使い方
「当分」は「あるものごとが起こった頃」「現在のところ」「割り当てられた分」という意味で使われます。
副詞として「当分~だ・である」「当分~する・した」と使われたりします。
基本的に、ある程度長い時間をかけてその状態が続く時に使われる言葉です。
「当面」と「当分」の違い
「当面」は「今のところ差し当たっての状態を表し、より短い期間であること」という意味です。
「当分」は「ある程度長い時間をかけてその状態が続くこと」という意味です。
「当面」の例文
・『このままでは日本中が災害級の事態に当面することになる』
・『ギャンブルしているのが妻にバレて、当面の間小遣なしになってしまった』
・『我々の当面の課題はいかにしてミスを減らすかということだ』
・『従業員に感染症が発生したので当面休業致します』
「当分」の例文
・『感染症が流行したので当分帰省はできそうにない』
・『トイレットペーパーはこれだけ買っておけば当分持つだろう』
・『そのDVDは当分観ないから貸してあげるよ』
・『今月は金欠状態なので当分飲み会には参加できない』
まとめ
今回は「当面」と「当分」について紹介しました。
「当面」は「今のところ」、「当分」は「ある程度の期間」と覚えておきましょう。