「影武者」と「替え玉」の違いは?分かりやすく解釈

「影武者」と「替え玉」の違い違い

この記事では、「影武者」「替え玉」の違いを分かりやすく説明していきます。

「影武者」とは?

「影武者」には主に2つの意味があります。

1つ目は身代わりです。

敵の目をあざむくため的となる大将などと同じ装いをし、身代わりとなる武者を意味します。

2つ目は黒幕です。

陰になり表にいる人の動きを助ける人、表にいる人を操る人を指します。

「影武者」は、「影」にになる「武者」ということです。

戦国時代などでは、自分の身代わりになってくれるありがたい存在で多くの「影武者」が大将などの命を助けてきました。

今では、そのようなことはありませんが、様々な場面で自分の身代わりとなり助けてくれる存在が「影武者」となります。

同じような意味を持つ言葉には、「代役」「スタントマン」「偽物」「ダミー」などがあります。


「影武者」の使い方

「影武者」は、誰の「影武者」なのか。

どのような「影武者」なのか。

などといった使い方が主な使い方となります。

例えば、「殿の影武者」「権力者の影武者」

また、「影武者」の場合、「影武者をたてる」といった使い方となります。


「替え玉」とは?

「替え玉」には主に3つの意味があります。

1つ目は本人だと偽り別人を使うこと、また、その人を指す意味です。

2つ目は本物のように見せかけ、その代わりとする偽物です。

2つとも、人や物の代わりになるものを意味しています。

そして、3つ目はラーメン店で用いる言葉となる「替え玉」です。

この場合、麺だけおかわりすることを指しています。

同じような意味を持つ言葉には、「代役」「身代わり」「偽物」「ダミー」「代用品」などがあります。

「替え玉」の使い方

「替え玉」を用いた言葉には、「替え玉受験」という言葉が有名で、本人に代わり本人よりも優秀な人物が変わって受験し合格を掴むといったことを意味するものとなります。

「影武者」と「替え玉」の違い

同じ身代わり、偽物、といった意味となる「影武者」「替え玉」ですが用いられる場面に大きな違いがあります。

「影武者」の場合、戦国時代などの将軍の身代わりといった人物を示すものとなりますが、「替え玉」の場合は、命を懸けてまで代わりになるというものではなく、「替え玉受験」などといったように、その人の代わりに何かを行う、しかも、あまり良い意味で用いられることが少ないといったものとなり、この点が大きな違いとなります。

「影武者」の例文

・『偉い人になればなるほど、多くの影武者が必要です。』

・『今でも、影武者という人物は存在します。』

・『明日までに1人でも多くの影武者を探してきてください。』

・『大将の命は、影武者のお陰で助かった。』

「替え玉」の例文

・『有名タレントの息子が大学受験で替え玉受験を行い大きなニュースとなりました。』

・『選挙において、替え玉投票が本当に可能だろうか。』

・『替え玉を使って合格しても、嬉しいのだろうか。』

・『彼が有名大学に合格したのは、替え玉受験のお陰ではないかと噂になっています。』

まとめ

「 影武者」「替え玉」には、以上のような違いがあるため、適宜、使い分けが必要です。

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