この記事では、「形勢逆転」の意味を分かりやすく説明していきます。
「形勢逆転」とは?意味
「形勢逆転」【けいせいぎゃくてん】とは、今まで勢いよく勝っていたのに、その状態が逆転し、負けてしまうことを意味している四字熟語です。
戦いの際によく使われている言葉であり、勢いよく相手チームと戦っていたというのに、その優劣の状態がガラリと風向きが変わり、劣勢となるそのさまを言い表せます。
この言葉は得点を競う競技でよく使われており、あともう少しで試合が終わるという土壇場で形勢が逆転するというときに「形勢逆転」して最後は勝利することでその場が大いに盛り上がります。
「形勢逆転」の概要
試合を見ているとき勝っていたチームの勢いが弱まり、それまで負けていたチームの方が勝つという驚きの展開を言い表すのが「形勢逆転」です。
よく使われる競技としては野球やサッカー、ラグビーなど、2つのチームが汗を流して得点を競う試合などで、片方のチームがかなり得点を稼ぎ、もう勝利するのは目に見えていると誰もが思っていたとき、最後の方になっていきなり負けていたチームがゴールしだし、気がつけば勝っていたという状況になったとき「形勢逆転」と言い表します。
例えると、Aチームが3点で、Bチームの方が6点だったとき倍も得点が高かったというのに、Aチームが試合半ばでいきなりホームランを立て続けに入れて逆転優勝したという状態になります。
このように、物事がいきなり勢いよくひっくり返った状態になることを「形勢逆転した」と表し、いかに「形勢」し「逆転」したかを表現できる言葉になるのです。
「形勢逆転」の言葉の使い方や使われ方
それまで勝っていのに、いきなり負けに転じたときに「形勢逆転した」と使います。
このままいけば優勝確実と思われていた状態であったのに、相手チームの動きが活発になり、すごい勢いでタックルしてきたり、追い越して得点をとってしまい勝ちを奪われたときに使われています。
また、ビジネスシーンでも使われており、資金面でも知名度でも勝てない企業から圧力を受けていて何も言えず、負担になる仕事を任されていた中小企業に、その大手企業よりも資金源がある会社がついたとき、いつも上から目線の大手相手に文句が言える立場になったとき「形勢逆転した」と言えます。
この類義語には「一発逆転」(いっぱつぎゃくてん)とあるように、ぐだぐだと勝てない状態が続いていたとき、豪快なホームランを打って勝ったさまを表します。
「形勢逆転」を使った例文
・「形勢逆転」すると気持ち良く勝てるのがサッカーだ。
・斜め向かいにある同業種のラーメン屋に客を取られたままだったが、「形勢逆転」して客の流れが戻った。
・残り時間ギリギリまで踏ん張って、「形勢逆転」を狙おうと職場のやる気を奮い立たせた。
サッカーも野球と同じようにゴールを決めれば時間がなくても勝てる競技ですので、諦めずに最後の方まで味方チームとゴールを目指せるよう頑張ってみるといいでしょう。
また、同じ通りにラーメン屋が何軒も並ぶ通りがありますが、客を奪い合っている状態であっても味を見直せば客を多く呼び込めることもありますし、職場でも諦めずに仕事に没頭することで「形勢逆転」できるわけです。
まとめ
諦めない気持ちを持ち続ければ逆転し、勝利をおさめられることもありますので、最後まで集中して戦ったり、仕事をすることも大事という意味がある「形勢逆転」は何事にも集中して、頑張ればいいことが起きるときに使うといいでしょう。