この記事では、「征服」と「支配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「征服」とは?
「征服」は「せいふく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で「武力で敵を負かして、全体を乗っ取ること」になり、相手を力ずくで攻めて負かし、圧することを言います。
2つ目は上記から転じて「困難を克服して目的を達成すること」という意味で、解決するのが困難なことに挑戦して乗り越え、やり遂げることを言います。
「征」は「討つ」「取る」という意味、「服」は「付き従う」という意味、「征服」で「討って取り付き従わせること」になります。
「征服」の使い方
「征服」は「武力で敵を負かして、全体を乗っ取ること」「困難を克服して目的を達成すること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「征服する・した」「征服される・された」と使われたり、副詞として「征服して」と使われたりします。
基本的に、相手を打ち負かした上で、自分たちの思い通りに従わせることに使われる言葉です。
「支配」とは?
「支配」は「しはい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある地域や組織に力を加えて、思いにのまま動かせる様に仕向けること」という意味で、一方的に相手を力で制圧して従わせることを」言います。
2つ目は「あることが人やものごとに影響を与えて、行動を束縛すること」という意味で、ある考えや現象にとらわれて行動が決められてしまうことを言います。
3つ目は「上の立場から下の者に仕事を与えたり、指揮すること」という意味で、その職場を取り仕切る立場のことを言います。
上記に共通するのは「指図して従わせる」という意味です。
「支」は「つかえる」とも読み「ものごとをはかる」という意味、「配」は「くばる」とも読み「指図が行き渡る」という意味、「支配」で「ものごとをはかり、指図を行き渡らせること」になります。
「支配」の使い方
「支配」は「ある地域や組織に力を加えて、思いにのまま動かせる様に仕向けること」「あることが人やものごとに影響を与えて、行動を束縛すること」「上の立場から下の者に仕事を与えたり、指揮すること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「支配する・した」と使われたり、副詞として「支配して」と使われたりします。
基本的に、武力のある・なしに関わらず、人の意思に対して強要し思うまま動かす様にすることに使われます。
「征服」と「支配」の違い
「征服」は「相手を打ち負かした上で、自分たちの思い通りに従わせること」という意味です。
「支配」は「武力のある・なしに関わらず、人の意思に対して強要し思うまま動かす様にすること」という意味です。
「征服」の例文
・『他国に征服されるのは嫌だ』
・『我が国の王が隣国を征服した』
・『この国はもうすぐ征服されるだろう』
・『困難があるほど征服欲が沸いてくる』
「支配」の例文
・『この国は長い間異国に支配されたいた』
・『モラハラで精神的に支配されている』
・『彼は先入観に支配されている』
・『ホテルの支配人に昇格した』
まとめ
今回は「征服」と「支配」について紹介しました。
「征服」は「武力で言うことを聞かせる」、「支配」は「上の立場で言うことを聞かせる」と覚えておきましょう。