小説などでよく使われる「後日談」とはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「後日談」の意味と類似表現について解説します。
「後日談」とは?意味
「後日談」とは、「物事が一段落した後にどうなったかについての話」を意味する言葉です。
「後日談」の概要
ある物事が一段落ついたとき、ストーリーとしての物語はそこで完結となります。
小説や映画などのフィクションはもちろん、現実の事件やエピソードなどでも一段落ついたところまでで終わりになりますが必ずしも物事がそこで終わっているとは限りません。
ストーリーとしてはそこでピリオドがうたれていたとしても時間が流れる限り物語は続いていきます。
ストーリーのエンディングとはたまたまそこで終わりを区切っただけで大きな流れの一部を取り出しているにすぎません。
全体を大きな流れとして考える場合、一部のみを切り出してストーリーとして取り出したとしてもその後がなくなるわけではありません。
「物事が完結しそこで区切りをうった後にどのようなことが起きたのか、その内容について語られる話」を指す言葉が「後日談」です。
「後日談」の「後日」は「その時点よりも後の時間」をさします。
「後日談」の「談」は「話題やお話」を指す言葉なのでふたつの言葉の意味を合わせた「それよりも後の時間に起きた出来事に関するお話」が「後日談」の意味になります。
小説や映画などのフィクションにおける「後日談」とは「完結した物語の後でどのようなことが起きたのかを描いたお話」を意味します。
物語のエンディングの後に主人公がどうなったのかなどが主な内容で、本編の後に付け足しとして作られるものと続編として作られるものの二種類が存在します。
付け足しとして作られるものは1章程度の短いものですが、続編やシリーズとして作られるものは基準となる本編よりも長くなることもあります。
ストーリー上の直接的なつながりはなくても時系列的に後の時間であれば「後日談」です。
現実の物事に対して「後日談」という表現を用いる場合は「出来事や事件の後にどうなったのかに関する話題」という意味を表します。
事のなりゆきやその後の様子などが「後日談」であり一区切りついた出来事の後始末や結果に関する話題が中心となります。
「後日談」の言葉の使い方や使われ方
・『事件については聞いていたが後日談は初めて聞いた』
・『本編よりも後日談のほうが面白い作品』
・『オリンピックの後日談が放送される』
・『事件の当事者が後日談について初めて口を開いた』
「後日談」の類語や言いかえ
・エピローグ
「物語の最後に描かれる結末部分」を指す言葉です。
ストーリーとしての物語本編は「エピローグ」の前に完結しており、本編との関係性としては「後日談」に当たります。
・続報
「続いて届く知らせ」を意味する言葉です。
本来の意味合いから転じて「広く知られている物事に続く内容」という意味合いで使われています。
「後日談」よりも軽めの内容ながら近しい意味合いです。
まとめ
日常会話ではあまり使わない「後日談」という言葉ですがニュースやルポルタージュなどではよく見る表現です。
常識として知っておきたい言葉なので意味を覚えておきましょう。