「御破算」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「御破算」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語「御破算」の意味を分かりやすく説明していきます。

「御破算」とは?意味

「御破算」の読みは「ごはさん」で、「今までのことを一切捨てて、白紙状態にすること」を意味する言葉です。


「御破算」の概要

「御破算」と言う言葉は、そろばんで計算を始める読み上げの前に「ご破算で願いましては~」と言う「御破算」が語源です。

そろばん用語では、「御破算」はそろばんの球を一旦全て払って、新しい計算を出来る状態にすることで、ゼロにリセットすることを指しています。

そろばん用語として、こうした意味を持つのは、「御破算」の三字熟語を分解して見れば、理解できます。

最初の「御」は、敬語で使われる「御」ですが、この熟語においては、語呂を整える程度のお飾り的な意味で使われています。

次に「破算」「破」「破棄すること」の意味で、「算」「計算結果」を指しています。

従って「御破算」の文字通りの意味としては「計算結果を破棄すること」の意味になり、それを「そろばんの球を一旦全て払って、新しい計算をスタート出来る状態にすること」という動作に当てはめて使われたのです。

このそろばん用語としての「御破算」はそろばん塾等で今も使われています。

このそろばん用語から転じて、「今までの計画などの一切捨てて、白紙状態にすること」「御破算」と表現するようになったのです。

ちなみに、そろばんでは、「御破算」の動作は、自らが行うのが普通ですが、そこから転じた「御破算」は自ら「御破算にする」場合にも、誰かによって「御破算にされる」場合のいずれにも使われます。


「御破算」の言葉の使い方や使われ方

「御破算」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『せっかく進んでいたプロジェクトが、社長の一言で御破算になってしまい、本当に落胆した』
・『一旦御破算になった話を、何度も蒸し返す彼には、本当に手をやかされます』
・『新規事業が資金面で御破算になりかけた時、クラウドファウンディングに助けられました』
・『楽しみにしていたグループ旅行が、メンバーの半数の都合が悪くなり、結局御破算になりました』
・『良い感触だと思っていた彼女から、仲人を通じて縁談は御破算にして欲しいと伝えられました』

「御破算」の類語や言い換え

「御破算」の類語や言い換えとしては、「白紙撤回」や「台無し」や「頓挫」や「空中分解」や「元の木阿弥」を挙げることが出来ます。

まとめ

「御破算」はそろばん用語で「そろばんの球を一旦全て払って、新しい計算を出来る状態にすること」を指す言葉で、現在もそろばん用語として使い続けられています。

そこら転じて、「御破算」は広い意味として「今までのことを一切捨てて、白紙状態にすること」の意味で使われている三字熟語です。

この「御破算」は自ら「御破算にする」場合だけでなく、誰かによって「御破算にされる」場合にも使われます。

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