この記事では、慣用句の「後釜を狙う」の意味を分かりやすく説明していきます。
「後釜を狙う」とは?意味
「後釜を狙う」の読みは「あとがまをねらう」で、「前の人が退任したり、辞めた後に、自分が就くことを目標とすること」を意味する言葉です。
「後釜を狙う」の概要
「後釜を狙う」における「後釜」とは、「辞めた人に代わって就く地位や、その地位に就く人」を指す言葉です。
この言葉の語源は、かつて調理に使われていた「かまど」の火が消えないうちに、次の釜を置いて使うと言う習慣から来ています。
昔、台所で使われていたかまどは、火を起こして薪を燃やし、その火力で調理などを行っていました。
このかまどの火おこしが非常に手間が掛かる作業であったことから、出来るだけ火を消さずに継続して調理を続けることが行われていました。
すなわち、一つの調理が終わって釜を下ろすと、薪の火が消えないうちに、次の釜を置いて別の調理を行う様にしていたのです。
この一つの釜を下ろすと、すぐに次の釜を置くと言うことから転じて、前任者が辞めるた後に、すぐにその任を代わって行う人を、「後釜」と称するようになったのです。
また「狙う」と言う言葉には、「弓や鉄砲を構えて目標に命中させようとすること」や、「あるものを手に入れようと機会をうかがうこと」や、「ある事柄を目標として、それを目指すこと」等の意味を持っています。
ここでは、その中で3番目に記した「目標として、それを目指すこと」の意味で使われています。
従って、この二つの言葉からなる「後釜を狙う」は、前項で記載した意味となるのです。
また、この「後釜」や「後釜を狙う」と言う言葉は、一般的に、悪いニュアンスがある言葉だと思われています。
確かに、「後釜を狙う」場合に、競い合っている人を姑息な手段を使って蹴落としたり、決定権を持つ人に賄賂を送ったりして、その地位を狙うことは良い事とは言えません。
こうした例ばかりが、ニュースやドラマ等で取り上げられて来たために、悪いイメージが定着したと思われます。
しかし先に説明した様に、「後釜」や「狙う」には、本来はこうした悪い意味合いはなく、「後釜を狙う」は、単に「前の人が退任したり、辞めた後に、自分が就くことを目標とすること」を意味するだけで、普通に使って問題はないのです。
ただし、一般的に悪いイメージが定着してしまっているので、気になる方は、例えば『部長の後釜を狙う』と表現する代わりに、『部長を目指す』のように表現しても良いでしょう。
「後釜を狙う」の言葉の使い方や使われ方
「後釜を狙う」の言葉は、以下の例の様に使われます。
・『彼は将来、社長の後釜を狙うことが出来るまでの人材になると豪語しています』
・『私には、部長の後釜を狙うだけの能力はありません』
・『3人の専務が、社長の後釜を狙い、競っています』
「後釜を狙う」の類語や言い換え
「後釜」の類語としては、「後任」や「後継」や「跡取り」などを挙げることが出来ます。
従って「後釜を狙う」は、「後任を目標とする」や「後継者を目指す」や「跡取りを目指す」などと言い換えることが出来ます。
まとめ
「後釜を狙う」とは、「前の人が退任したり、辞めた後に、自分が就くことを目標とすること」を意味する言葉です。
本来この言葉は、悪いニュアンスを持つ言葉ではありません。