「得意顔」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「得意顔」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語「得意顔」の意味を分かりやすく説明していきます。

「得意顔」とは?意味

「得意顔」の読みは「とくいがお」で、「 自慢げな顔つきをすることや、満足して誇らしげなさま」を意味する三字熟語です。


「得意顔」の概要

「得意顔」の三字熟語は「得意」「得意」の二つの言葉で構成されています。

「得意」には「自分の思い通りになり満足しているさまや、あることに手慣れていて上手なさま 」の意味があります。

一方の「顔」「人の顔や顔つき」のことです。

従って「得意顔」の文字通りの意味としては、「自分の思い通りになり満足しているさまや、あることに手慣れていて上手なさまや、誇らしいさまを表現する顔つき 」と言った意味になります。

整理して表現をすると、前項で記載した「 自慢げな顔つきをすることや、満足して誇らしげなさま」の意味になるのです。

この「自慢げな顔」を意味する「得意顔」は、もちろん現在も使われている言葉ですが、最近では俗語の「どや顔」「ドヤ顔」の言葉の方が、聞く機会が多い様に思われます。

この「ドヤ顔」「得意顔」と同じ意味で使われる俗語で、2000年代初頭から関西芸人から関西の人に広まった言葉で、標準語の「どうだ」を意味する関西弁の「どうや」が語源になっています。

「どうだ凄いだろう」と自慢する様子の意味で「どうや顔」が短縮されて「ドヤ顔」となったものです。

この関西発祥の俗語が、漫才コンクールの「M-1グランプリ」で審査員の松本人志が審査コメントで使ったことで、全国に広まったとされています。

少し脱線しましたが、同義語と言える「ドヤ顔」は、現在では全国区で、多くの人が意味を理解できる言葉となっており、この俗語を使うことは否定しません。

しかし、本来の日本語としては「得意顔」と言う表現があることを忘れず、改まったシーンでは、しっかり「得意顔」と使い分けられるようにしたいものです。


「得意顔」の言葉の使い方や使われ方

「得意顔」の言葉は、以下の例文のように、使われます。

・『運動会のかけっこで、1位になった娘は、得意顔でこちらに笑顔を向けた』
・『漫才コンクールで、優勝を確信して得意顔をしていたコンビは、残念ながら2位に終わった』
・『オリンピックで金メダルを獲得した選手は、得意顔など通り越し、喜びを爆発させます』
・『これから読むつもりの話題の小説を、すでに読んだからと得意顔で内容を説明するとは無神経だ』
・『掘り出し物の骨董品をゲットしたと得意顔でいた祖父が、偽物だと知ってひどく落ち込んだ』

「得意顔」の類語や言い換え

「得意顔」の類語としては、「したり顔」「ドヤ顔」「自慢顔」「手柄顔」「心得顔」「物知り顔」を挙げることが出来ます。

まとめ

「得意顔」とは、「 自慢げな顔つきをすることや、満足して誇らしげなさま」を意味する三字熟語です。

最近では、関西発祥の同義の俗語である「ドヤ顔」の方が、見聞きすることが増えています。

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