こちらの記事では、「御用納め」と「仕事納め」の違いを分かりやすく解説していきます。
「御用納め」とは?
御用納めとは、ごようおさめという読み方をすべき言葉です。
文字で表現されたこの言葉を目にすれば理解出来ますが、用事や入用といった丁寧な表現だったり公の用務や用命を表す御用の字に、物事を終えるとかおさめるという様な意味あがる納めの字を付け足す事で成立している言葉となっています。
だからこそ御用納めは、各官公庁でその年の執務を終わりにする事やその日自体を表すのです。
ちなみに対義語は、御用始めとなります。
「御用納め」の使い方
御用納めは、行政機関の最終営業日を表す言葉です。
週末ではない場合を除いて、御用納めは12月28日と定められており、その日を迎えると役所や官公庁といった公的機関は、1年の仕事を終える事になっています。
以上の理由から12月28日を、この御用納めとして表現する事が多いです。
「仕事納め」とは?
仕事納めとは、しごとおさめという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば明らかな様に、生計を立てるための方法として従事する事柄や職業といった意味を有する仕事に、そこで物事を終了させるとか最後といった意味を持つ納めの字を加える事により生まれた言葉となっています。
そのため仕事納めは、年末にその年の業務を終える事とか終えるその日を表すのです。
対義語としてはその年の仕事を始めるという意味を有する、仕事始めという言葉があるのです。
「仕事納め」の使い方
仕事納めは、基本的に年末にその年の全ての仕事を終える、といった意味合いで使われています。
ただし勤める会社や業種によって休みに入る事が出来る日に違いがあるため、特定の日を限定して仕事納めと呼ぶ事はありません。
とはいえ基本的に大抵の人は年末になると仕事納めとなる事が多いので、年末にこの言葉を使用したり、見聞きする事が多くなります。
「御用納め」と「仕事納め」の違い
御用納めと仕事納めは文字で表記されたこの言葉を見比べれば直ぐに、最初に御用が付くか仕事が付くかという違いがある事が理解可能です。
しかも御用か仕事かの違いで、表す意味合いにも違いが生じています。
御用納めの方は、役所や官公庁といった公的な機関が、その年の最後の仕事を行ったりその日を表す言葉であり、通常は週末ではない12月28日と決まっているのです。
一方の仕事納めは、会社や企業といった民間の組織が、その年の最後の仕事をしたりその日を表す言葉となっています。
大抵は年末ですが、会社や企業により休みに入る日が違うため、特定の日にちは定められていません。
「御用納め」の例文
・『御用納めは基本的には、12月28日と決まっています』
「仕事納め」の例文
・『うちの会社は、忘年会が仕事納めとなりました』
まとめ
2つの言葉には、最初に御用の文字が付くか仕事の文字が付くかという明確な違いがあります。
しかも付く文字の違いにより、表す意味も違っているのです。
御用納めは役所等の公的機関がその年最後の仕事を行う日で、基本的には12月28日と定められています。
対する仕事納めは、企業やお店といった民間の組織がその年最後の仕事を行う事で、具体的な日にちは決まっていません。