「復活」と「復帰」の違いとは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「復活」と「復帰」の違いとは?違い

この記事では、「復活」「復帰」の違いを分かりやすく説明していきます。

「復活」とは?

「復活」には3つの意味があります。

1つめは、一度死んだものが生き返ることです。

この場合の死ぬは、心臓の動きが停止をして生命が亡くなることではなく、生き生きとしたところがなくなるという意味です。

植物に長期間水を与えずにいると、しなっと元気がないような状態になります。

生き生きとした様子がなくなってしまうのです。

しかし、水を与えるなど適切な世話をすれば、葉がピンピンとした状態に戻ります。

これを「植物が復活する」と表現できます。

2つめの意味は、一度途絶えたものを再びもとの状態に戻すことです。

伝統工芸は後継者不足に悩んでおり、作る人がいなくなり、そのものの生産が途絶えてしまうことがあります。

近年は伝統工芸品を守ろうという動きが見られ、一度途絶えたものをもう一度作ろうという試みがされています。

この場合は「伝統工芸が復活する」と表現できます。

3つめは、キリスト教で、十字架の上で死んだイエスが生き返ったことです。


「復活」の使い方

死んだものが生き返る、途絶えていたものの状態がもとに戻るという意味で使用されています。

「伝統工芸が復活する」のような、途絶えていたものの状態がもとに戻るという意味では、一度途絶えた場合にだけ使用をし、途絶えかけていたことには使用しません。


「復帰」とは?

もとの立場や状態に戻ることです。

何らかの事情があって中断していた状態から、もとの状態に戻ることをいいます。

たとえば、出産をして会社を休んだとします。

一時的に休職という状態になります。

子育てがひと段落したので、また仕事をしたいと思い、会社に戻ってきました。

休む前と戻ってきたときでは、地位は同じです。

このように、一度途切れてしまったものが、再度もとの状態に戻ることを意味している言葉です。

何らかの事情にはいろいろなものがあります。

たとえば、出産、病気、怪我、介護などです。

どのような理由であれ、もとの状態に戻ることをいいます。

「復帰」の使い方

一度中断していたものが、もとの状態に戻ることを指して使用します。

立場や状態について使う言葉です。

「復活」と「復帰」の違い

もとに戻るという意味を持つ2つの言葉ですが、意味合いが異なります。

「復活」は、一度途絶えたものがもとの状態などに戻ることです。

生き返るという意味合いもあります。

「復帰」は、中断していたものがもとの地位などに戻ることです。

「復活」の例文

・『かつて話題になったあのメニューが復活』
・『古い制度が復活した』
・『ぜひとも復活して欲しいです』
・『この木が復活することを祈っています』

「復帰」の例文

・『復帰を考えています』
・『しばらくしたら復帰する予定です』
・『半年ぶりに復帰しました』
・『復帰したメンバーを温かく迎える』

まとめ

もとに戻るという意味を持つ2つの言葉ですが、それぞれの言葉の意味合いは異なります。

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