日本史の「乱」と「変」の違いとは?分かりやすく解釈

「乱」と「変」の違い違い

この記事では、日本史の「乱」「変」の違いを分かりやすく説明していきます。

「乱」とは?

「乱(らん)」とは、「権力を持つ側(朝廷・幕府)に対する反乱・クーデター」を意味している歴史用語です。

「乱」の歴史用語は、「失敗の結果に終わった反乱」「反乱を起こしたが鎮圧されたクーデター」という意味のニュアンスを持っています。

例えば、「平将門の乱・平治の乱・承久の乱・応仁の乱・島原の乱」などがあります。


「変」とは?

「変(へん)」とは、「時の権力者や権威者に対する反乱・クーデターで成功したもの」を意味している歴史用語です。

例えば、「本能寺の変・正中の変・嘉吉の変・鹿ケ谷の変(鹿ケ谷の陰謀)」などがあります。

ただし、反乱軍の長州藩が敗れた「禁門の変」などの例外もあります。

そのため、「変」には「時の権力者が殺されたり不当な立場に置かれた事件」「政治上の陰謀」といった意味のニュアンスもあります。


日本史の「乱」と「変」の違い!

日本史の「乱」「変」の違いを、分かりやすく解説します。

「乱」「変」はどちらも「国内における時の権力者(朝廷・幕府・織田信長など実力者)に対する反乱・クーデター」を意味する歴史用語です。

「乱」というのは「失敗の結果に終わったクーデター」を意味して、「変」「成功の結果につながったクーデター・時の権力者を暗殺したり不当な立場に立たせたりした事件・政治的な陰謀」を意味している違いがあります。

そのため、「本能寺の変」「本能寺の乱」とは呼ばず、「島原の乱」「島原の変」とは呼ばないのです。

まとめ

日本史の「乱」「変」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「乱」とは「権力を持つ側(朝廷・幕府)に対する反乱」「結果として失敗に終わった反乱」を意味していて、「変」「結果として成功した反乱・クーデター」「時の権力者が不当な立場に立たされたり殺されたりした事件・政治的な陰謀」を意味している違いがあります。

「乱」「変」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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