この記事では、「微小」と「微少」の違いを分かりやすく説明していきます。
「微小」とは?
非常に小さいことを指す言葉で、微には細かい、奥深くてはっきり見えない、かすかという意味があり、小ささを強調した言葉となっています。
微小な傷ができた、砂粒のように微小である、排ガスに含まれる微小粒子成分濃度などの違いがあり、医療において症状の用語でも使われています。
非常に微小ながらというような強調した使い方も可能です。
AとBの違いは微小という使い方もあり、この場合は違っている箇所が少なくなおかつ違いの差も少ないということになります。
日常の範囲として5mの布に1mmの穴は微少ですが、2cmの布に1mmの穴を微少と言うかは微妙なラインで、比較級の言葉である部分もありますが、砂粒のような明らかに微小というものもあります。
「微少」とは?
非常に少ないということを指す言葉で、微少ミネラル、正常ヒトヘモグロビン微少成分などの言葉もあります。
非常に少ないという意味はあるものの珍しいという意味や貴重という意味は含まれていない点がポイントと言えるでしょう。
微少な金額という言葉ではある程度比較級の問題になりますが、3円くらいであればさほど比較対象がなくても微少な金額ということが出来ます。
微少は数で例えることができる言葉ではあまり使われず、大量に含まれるものの中に僅かにあるものなどをさすケースで使われている言葉なので実際に使われている例がそう多くなく、料理などでもよほどの隠し味などでないと使われないケースとなっていて日常の会話で使うことはあまりないと言えます。
なお、大気中微少粒子状物質は間違った表現です。(微小が正しい)
「微小」と「微少」の違い
「微小」と「微少」の違いを、分かりやすく解説します。
「微小」は極めて小さいことで、ひとつひとつは微少でも数に関しては関係がない言葉で、塩や砂などがイメージしやすくなっています。
排ガスの成分などにも微小という言葉を使うことがあり、体の中の細い血管などに微少な栓ができても大事になることなど、医療用語でも目にする言葉です。
「微少」は非常に数が少ないことで、地球上にある一定サイズ以上のダイヤモンドの原石などのようにサイズが大きいものでも微少ということも有りえます。
微少は少ないという意味合いがありますが必ずしも貴重である、珍しいという意味合いは有りません。
人工衛星はやぶさ2から採取した砂のように、実際の例自体はそう多く有りませんが微小で微少ということも有りえます。
まとめ
微小と微少は発音が同じで、細かい、奥深くてはっきり見えないという意味合いを持つ「微」という文字を持っている点など字面もかなり近い言葉ですが、「微小」は極めて小さい、「微少」は極めて少ないという違いがあります。
微少なものはサイズは基本的には問わず、微小なものは基本的には量は問われませんが微小で微少なものもあります。