この記事では、「徹底」と「遵守」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徹底」とは?
物のすみずみまでゆきとどくことなどを指しますが、人間の行動を指す言葉としては、態度や考え方、行動などが、一貫しており、中途半端でないことという意味になっています。
「コストカットの徹底」であればあらゆるジャンルでコストカットを進めていくことになり、「反復練習の徹底」であれば日々絶え間なく反復練習を行っていくことになります。
徹底再現という言葉であれば、元のものを正確に再現することになり、旅の行程の再現などもあればデザインのミニチュア化の再現などもありますが、徹底再現という言葉には再現する側の熱意や意欲が含まれているでしょう。
「コンプライアンスの徹底」という言葉はコンプライアンスを徹底して「守る」という意味合いが含まれます。
「徹底した軽量化を行ったレースカー」などのように過去形でも使うことが出来ます。
英語では徹底は「Thorough」となります。
「遵守」とは?
じゅんしゅと読み、法律や道徳、道理などに従い、それを守ることを指す言葉で、ただ「守る」という言葉より厳重な意味合いがあります。
順守という言葉は漢字の問題で新聞やテレビで遵守を使うときはこの表記になります。
社会規範、法令を守るコンプライアンスの遵守、スポーツやゲーム、交通ルールなどのルールの遵守、団体で定められたものに対する規律の遵守、文章の内容に従うと言った意味合いになる誓約書の遵守などの使い方があり、決められたものを守ることになっています。
敵の攻撃からの遵守という使い方はしません。
原作を遵守したアニメ化という言葉では、アニメ化に際して原作のデザインを忠実に再現し、ストーリーも少なくともオリジナルのものを追加しないことが遵守となります。
遵守するという言葉は基本的には終わりがない概念で、会社においてコンプライアンスの遵守が今日で終わるということは基本的にありえず、ひとりがコンプライアンスの違反をしたとしても他の社員はコンプライアンスを守る必要があります。
「徹底」と「遵守」の違い
「徹底」と「遵守」の違いを、分かりやすく解説します。
「徹底」は態度や行動が一貫して強靭なことを指す言葉で、「遵守」はルールや法律などに従い守るという意味があります。
コンプライアンスの遵守の徹底という使い方が可能です。
実物のあるもののミニチュア化で、実物を徹底再現と、実物の形状を遵守するではある程度同じ意味合いと採れるでしょう。
アニメ化に際して原作の徹底と原作の遵守というのもほぼ同じ意味合いにとることが出来ます。
徹底的な攻撃という言葉は遵守で並べることは出来ません。
まとめ
「徹底」と「遵守」は意味合いが近い用途にも使えるケースがあります。
「徹底」が態度が一貫して中途半端さがないことを指す言葉であるためで、徹底と守る意味合いの言葉を組み合わせると遵守に近い意味になります。