この記事では、「快適」と「便利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「快適」とは?
気持ちがよいという意味です。
不快なところがなく、心地よく感じられることをいいます。
心地よい、気持ちがよいといっても、穏やかに心地がよい、すーっとして気持ちがよいなどさまざまあります。
この言葉が意味するのは、穏やかな気持ちのよさです。
室内環境のことで考えてみます。
この部屋は南に窓があり、日当たりがよいです。
太陽の日差しが適度に入ってきて、ぽかぽかとした温かさがあります。
周辺には緑が多く、大きな道路から離れているため、静かに過ごすことができます。
人間が過ごすのにちょうどよい温度、騒音がない、こういった環境に身をおいていれば、不快感は少ないことでしょう。
心も体も気持ちよく感じられるはずです。
この状態を意味する言葉です。
「快適」の使い方
心も体も気持ちがよいことを指して使用する言葉です。
ランニングをした後のようなすっきりした気持ちよさというよりも、穏やかな気持ちよさを指して使用することが多いです。
「便利」とは?
「便利」には3つの意味があります。
1つめは、ある事をするのに役に立つ、目的を果たすためにぐあいがよいです。
瓶のフタを開けることで考えてみます。
フタが固く閉まっていたり、力がなかったりすると、瓶のフタを開けるのに苦労をします。
そんなときに、フタが簡単に開くといった道具があったら役に立ちます。
この道具は「便利」であるといえるでしょう。
2つめの意味は、ある事をするのにぐあいがよいか悪いかです。
「買い物の便利」といった使い方をします。
ある人の家は、スーパーまで歩いて徒歩3分です。
もう少し遠くまで行けば、他にスーパーが2軒とドラッグストアがあります。
飲食物や日用品などを購入するのに都合がよい立地です。
これを「買い物の便利がよい」といいます。
3つめは大小便のことです。
「便利」の使い方
いくつかの意味がありますが、あることをするのに役に立つという意味で使用することが多いです。
「快適」と「便利」の違い
「快適」は心地よさについての言葉です。
「快適な環境」という場合は、そこにいると心地よく感じられるような環境を指しています。
環境が心地よいからといって、役に立つわけではありません。
「便利」は物事をするのに役に立つことです。
吸引力の高い掃除機は、絨毯の細かいゴミを吸い取るのに役立つといったことを指しています。
「快適」の例文
・『快適な住まい』
・『猫が快適に暮らせるように整える』
・『快適な空間を提供』
・『快適な履き心地』
「便利」の例文
・『便利なお掃除グッズ』
・『お弁当を作るのに便利な道具』
・『忙しい人に便利な調理家電』
・『これを使うと食器の出し入れに便利』
まとめ
「快適」は心身に不快なところがないさま、「便利」は役に立つことを指しています。
2つの言葉の意味は異なります。