この記事では、「怒りをあらわにする」【いかりをあらわにする】の意味を分かりやすく説明していきます。
「怒りをあらわにする」とは?意味
「怒りをあらわにする」【いかりをあらわにする】とは、怒りの感情を抑えずに、表に出して相手に伝えるという意味があります。
相手に罵られたり、屈辱を味わうような酷い言葉を言われたとき、普通の人なら周囲の目を気にして怒りを抑えるでしょう。
しかし、この「怒りをあらわにする」人は、その感情を抑えることなく外側へとその怒りを出し、自分がいかに血がのぼり、酷く気持ちが動揺して怒りに満ち溢れているのか伝えるわけです。
このように怒る気持ちをうまく抑えられないでいる理由には、酷く興奮した状態でいるためです。
その興奮状態を上手く自分でも抑制できず、我慢できない人はイラつく相手に対して怒りをぶつけるのですが、この行為を「怒りをあらわにする」と言い表します。
「怒りをあらわにする」の概要
怒りの気持ちが強い状態を表せるのが「怒りをあらわにする」であり、人の内面から湧き出る強い怒りに包まれた者の感情を表現する言葉になります。
人が「怒りをあらわにする」ときは、自分の苛立つ気持ちを顔に出してみたり、落ち着かない行動で相手に伝えますが、ときには抑えきれない感情のため暴言を吐いたり、暴力をふるってしまう場合もあります。
それだけ相手の行為は卑劣だと思ったり、酷い裏切りは許せないと感じたとき、人は相手へ感情を吐き出すように怒りをぶつけるのです。
「怒りをあらわにする」の言葉の使い方や使われ方
人から裏切られたり、酷い嘘をつかれたなど、自分を貶すようなことをされると人は怒りを表に出して抑えきれない感情を吐き出すときに「怒りをあらわにする」と使います。
もう理性を失った状態になると人は怒りを抑えきれなくなり、顔や行動に気持ちを出し、相手へ自分がいかに頭に血がのぼり、感情を取り乱しているかを伝えるわけです。
この「怒りをあらわにする」原因となるのは、人が自分を馬鹿にしたり、卑怯な真似して裏切ったなど人間としてあるまじき行為をしたときです。
類義語には、相手を冷やかした態度に対して自分の怒りを表すときに使う「激怒する」があり、今まで我慢していた気持ちが一気に爆発したように表れる感情を表現する言葉です。
それだけ人を怒らせるようなことした者への許せない気持ちを強く表して、相手にどれだけ自分が酷いことをしたか気づかせるときにも使われています。
「怒りをあらわにする」を使った例文(使用例)
・『いつも私を見下す姉の態度に激しく怒りをあらわにする』
・『家族を精神的に傷つける嘘をついた僕に対して兄は怒りをあらわにする』
・『普段は穏やかな母親だが、私が学校で悪い点数を取ってくると顔を真っ赤にして怒りをあらわにする』
いくら兄弟姉妹であっても、態度が悪いと苛立つ気持ちに包まれた人は自分のその気持ちを態度や言葉でしっかり伝えて、相手に見下す行為をやめさせるとき訴えるように伝えるわけです。
また、精神的に家族を傷つけるような酷い嘘をついた者を許せないときは怒りを持って叱咤しますし、普段は穏やかな人であっても注意したことを聞かない場合、許せない気持ちをあらわにして怒るわけです。
まとめ
かなり怒りが心頭し、自分でもその感情を抑制できず表に気持ちを出してしまうとき「怒りをあらわにする」と言い、自分の怒りが強いことを表現します。
このように、怒りが抑えられない状態の人は気持ちが高ぶっているため気安く近寄るのは危険なので、怒りがおさまるまで距離をおいて見守りましょう。