「頭が上がらない」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「頭が上がらない」とは?意味と使い方

この記事では、「頭が上がらない」の意味を分かりやすく説明していきます。

「頭が上がらない」とは?意味

「頭が上がらない」は、恩義を受けたことで自分は、恩義を与えた人物とは対等ではないことを示すために使用します。

何故なら、恩を受けた側は、相手の身分がこちらよりも下であった場合、自らの失敗について自分よりも身分が下の物が解決を図ったが故、頭を挙げて対等にふるまうべきではないとしているのです。

他にも、「頭が上がらない」は、自分よりも身分が下の物が、身分が上の物をかばい、身分が上の人物の処罰をそらせた場合も、「頭が上がらない」状態にあり、「頭が上がらない」はその状態が対等ではなくなることを意味するか、上下のバランスが大きく変化することを意味します。


「頭が上がらない」の概要

「頭が上がらない」は、自分側に非があることを認めている証拠で、たとえ格下の人物であっても非が自分側に張る場合それを認め、相手に対して自分の方が立場が上であると言わないという表現の一種です。

ただ、実際にこの表現を使用したところで、実は上下関係は変わりません。

というのも、現代社会は上下関係は年功序列の他実力主義があり、昔のように実力者に決闘を挑んで勝てば実力者になり上下関係が変化するという状況ではないため、「頭が上がらない」が指す上下関係の変化は実際には変化しないです。

言い方が悪くなりますが、「頭が上がらない」という言葉は表現上非があることを認めているにすぎず、今現在のポジションを返納したり、第3者に与えるというわけではないため、第3者に対して自分のポジションを与えるのであれば、「頭を下げざるを得ない」「頭を下げる」という方が相手に対して敬意をもってポジションを譲るという意味になります。


「頭が上がらない」の言葉の使い方や使われ方

「頭が上がらない」は自分の非を認め助けたものに対して礼を尽くすために使用します。

「頭が上がらない」を使った例文

・『私の窮地を救ってくれた君には頭が上がらないよ』
この例は、窮地を救ってくれた人物に対する感謝を示しており、かつ対等ではないバランスに自分のポジションがあることを認めています。

ただ、対等ではないと言っても、現代社会では与えられたポジションによってはすでに対等ではないので、どんなに形式上対等ではないと言ったところで分かり切ったことを述べているにすぎず、まだ、救いを受けた側が自分の方がポジション的に上である場合、上だと言っているような物です。

まとめ

「頭が上がらない」は、対等ではない関係にあると公言していますが、実際には違います。

現代社会の場合、どんなに偉い人が対等ではないや、自分の方が格下であると述べてもその言葉を信じる者はいません。

例えば、社長がミスをして部下がそれを救い、会社を救った救世主でも、社長は社長で部下は部下で初めから対等ではないです。

逆に、社長側が「頭が下がる」と言い出し、君に敬意を称して今日から君が社長だ、そして私が今日から君のポジションだと言い出さない限り、「頭が上がらない」という言葉は単なる形式上の表現でしかなく、実際には、分かり切ったポジションは変化しないということの裏返しです。

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