大きな声を出した経験はありますか。
子どもを叱ったとき、お化け屋敷に入ったときなど、普段とはかけ離れた大きな声が出ると、自分自身でも驚いてしまいます。
そのときは怒鳴っていたのか、叫んでいたのか、どちらに当てはまるのでしょうか。
この記事では、「怒鳴る」と「叫ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怒鳴る」とは?
大声で言ったり、叱ったりすることを意味します。
使うときは、怒っているという感情も伴う場合が多いでしょう。
怒って強く叱ることですが、同時に大きな声を出すときに怒鳴ると言います。
「叫ぶ」とは?
大きな声を出したり、強く世間に訴え、主張したりするときに使います。
そんなに大きな声を出していなくても、強く訴えていれば「叫ぶ」と表現することがあります。
「怒鳴る」と「叫ぶ」の違い
「怒鳴る」も「叫ぶ」も、同じように大きな声を出すという意味では共通しています。
しかし、「怒鳴る」は大声のときだけに使い、「叫ぶ」は大声ではなくても使うときがあります。
また、「怒鳴る」は怒っているという感情を伴いますが、「叫ぶ」は怒っているときには使わず、それ以外の場面で使われます。
「怒鳴る」の例文
怒鳴ったり、怒鳴られたりした経験はありますか。
ほとんどの人がいい思い出ではないでしょう。
・『私は子どもが道路に飛び出しそうになったので、思わず怒鳴りました。』 子どもが命に関わる危ないことをしたときは、ただ叱るよりも強く叱らなければと考え、「怒鳴る」ことになった人もいるでしょう。
・『彼は仕事でミスするたびに部長に怒鳴られていました。』
冷静に叱れず、すぐに大きな声で怒鳴り、激昂しやすい人もいます。
何回も怒鳴られたら、相手は精神的に辛くなるでしょう。
・『何回言っても伝わらないので私は子どもに怒鳴ってしまいました。』
普通に言っても子どもに伝わらないので、大きな声になることもあるでしょう。
「叫ぶ」の例文
叫んだときは怒っている感情ではないときに使うため、楽しかった思い出の人も多いでしょう。
ただ、恐怖を感じたときにも「叫ぶ」を使います。
・『私はゴキブリが宙を飛んだとき叫びました。』
恐怖が絶頂に達すると大きな声が出てしまいます。
・『あなたはずっと私の名前を叫んで応援してくれました。』
試合など、応援するときに大きな声で叫ぶことがあります。
声が枯れるまで叫び、思いが伝わることもあるでしょう。
・『私は無実を叫び続けます。』
大きな声を出し続けているということではありません。
自分の意見を強く言い張り、主張するときに使います。
まとめ
「怒鳴る」も「叫ぶ」も大声であることは共通していますが、使う場面は全く違います。
穏やかな人は、「叫ぶ」ことはあっても、「怒鳴る」ことは今まで生きていて一度も経験することはないでしょう。
逆に、やんちゃな子どもの育児中で、激昂しやすい人は毎日のように怒鳴ってしまいます。
怒鳴りたくないのに、我慢できず怒鳴ってしまう人も多いでしょう。
そのようなときは、カラオケなどで歌いながら叫ぶと、ストレスを解消できます。
大きな声を出すこと自体は、頻繁でなければ悪いことではありません。
しかし、できれば「叫ぶ」方にしておいた方が健康に良いでしょう。