「思いやり」と「気配り」の違いとは?分かりやすく解釈

「思いやり」と「気配り」の違いとは?違い

「思いやり」「気配り」ができる人は、たくさんの人に好かれ感謝されている人が多いと思います。

自分も「思いやり、気配りができる人になりたい」と思うことがあると思います。

この記事では、「思いやり」「気配り」の使い方や違いを分かりやすく説明していきます。

「思いやり」とは?

その人の気持ちになって考えてあげる気持ち。

相手の置かれた立場に立って、その心中などを同情的に考えることを言います。

その人に何かをしてあげたいという気持ち、また気持ちからくる行為にあたります。


「思いやり」の使い方

例えば、電車やバスに乗り座っています。

その時、高齢の人や妊娠している人、身体に障害を持つ人が乗ってきたことに気づきます。

座っている席から立ち上がり「どうぞかけてください」と席を譲るその声かけが「思いやりの心」であり、大変さを感じとり助けてあげたいという行動そのものを「思いやりのある行動」といいます。

乗り合わせていた人たちは「思いやりがある人だなあ」と感じると思います。


「気配り」とは?

細かなところまでいろいろ気をつけること。

間違いや失敗のないように、細かいところまで注意を行き届かせること。

相手のちょっとした言動などにも絶えず注意を払い、不安感や不快感を抱かせまいとすることです。

相手が望むことを先回りし行動することをいいます。

「気配り」の使い方

例えば会食や外食などで料理が運ばれてきたときに、箸の準備をしたり、取りやすい位置にセッティングする。

このように相手が求めていることを予測し、先に行動することを「気配りがきく人」などと言います。

仕事などで同僚がつらそうな表情をしていると「大丈夫?」と声をかけたり、少し休むよう促したりする。

これらも「気配り」になります。

この人は「周りに気配りができる人だ」という表現になります。

「思いやり」と「気配り」の違い

「思いやり」は、相手の気持ちになることや心を配ることです。

「気配り」は相手のしたいことを予測して行動する、不便がないように準備しておくことをいいます。

「思いやり」の例文

・『思いやりの心を持って友達と接しましょう』
・『患者さんへの思いやりの看護を目指します』
・『私がソファで寝ているとそっと毛布をかけてくれる母は思いやりがある人です』
・『私は思いやりのある人が好きです』

「気配り」の例文

・『町内行事で高齢者に声をかけ、椅子を準備するなど気配りが行き届くようにした』
・『満員電車で妊婦の人に席を譲らないなんて気配りに欠けている人だ』
・『彼女は私が困っているといつも声をかけてくれて気配りが効く人です』
・『イベント設営に気配りする』

まとめ

「思いやり」は、相手の気持ちを想像し理解しようとすること。

「気配り」は、相手の望むことを先読みして動くこと、また失敗のないよう注意を払うことをいいます。

どちらも相手の立場になって考え、何かをしてあげたいという思いがあります。

日常で「思いやり」「気配り」ができるように視野を広げてみると、より良い人間関係を築けるのではないでしょうか。

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