「思い出補正」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「思い出補正」とは?新語・ネット用語

この記事では、「思い出補正」の意味を分かりやすく説明していきます。

「思い出補正」とは?意味

「思い出補正」は、過去の経験や体験などを美化して過去の思い出側の方が良かったと脳内で補正することを指します。

その為、過去の事情を今現在体験した場合、何故か過去の方が良い体験となるが故思い出を補正することを指し、「思い出補正」といわれるのです。


「思い出補正」の概要

「思い出補正」とは、2ちゃんねるで言われ始めた言葉で、過去の経験や体験などを美化することで昔の方が良かったと脳内が勝手に補正することを言います。

脳内が勝手に補正する点が重要なポイントで、実際に過去のゲームを再度体験しても満足考えられないのは、当時と今現在とではグラフィックの質やゲーム性などが変化しているため満足感を得られないためです。

つまり、「思い出補正」は懐古主義といわれる部類ではあるのですが、実は実際に古い物を体験すると満足を得ることができないため、懐古主義と現実主義の間の存在です。


「思い出補正」の言葉の使い方や使われ方

「思い出補正」は、自らが「思い出補正」と述べる場合と、第3者が述べる場合があり、いずれも過去の方が良かったと言い始めると、「思い出補正」という言葉を使用します。

「思い出補正」を使った例文

・『どうにも、バーチャルコンソールのゲームは思い出補正がかかりすぎているようだ』
この例は、ニンテンドーがサービスとして提供している昔のゲームを最新ゲーム機でプレイすることができるゲーム群は、脳内で美化されているという例です。

「思い出補正」は脳内が勝手に美化することにあるため、この例では、過去のゲーム群が該当します。

・『このトラックは、中古で買いなおしたものだが思い出補正だったようだ』
この例は、昔乗っていたトラックを再度買いなおして乗ってみたが、どうにも脳内で都合よく解釈されていただけだったという例になります。

つまりは思い出の方が美化されたが故、実際に昔乗っていたトラックというのは、現在のトラックと比較した場合、技術的な問題などから大したことが無かったということです。

まとめ

「思い出補正」は、言ってしまえば、現実主義者と、懐古主義者の間で現実を受け入れることもなければ、古い物も受け入れることができない状況下にあります。

こうしたことは実は結構事例としては多く、自動車の開発などで、現実を受け入れることができず、低燃費やエコカーというジャンルに挑戦しない自動車会社もあります。

そして、そうした自動車会社は、懐古主義でもないが故、古いデザインや古い技術を使用することもなく、原点回帰もしない事業者です。

こうした、現実主義でもない、懐古主義でもない事業者はどうなるかですが、どんどんと衰退していき、衰退する理由は現実を終えていない、かつ原点回帰もしないが故時代に取り残されていき、次第に勢力が小さくなっていってしまうのです。