「信用二階建て」とは?意味や使い方、例文や概要

「信用二階建て」とは?新語・ネット用語

この記事では、「信用二階建て」の意味を分かりやすく説明していきます。

「信用二階建て」とは?意味

「信用二階建て」とは、株取引における用語で、信用取引の一種です。

信用取引は株の値動きで損失が出た時に、その差損を埋めるための保証金を証券会社が取り、株式を購入するという取引です。

「信用二階建て」とは、この信用取引において、保証金として現金を取るのではなく、保有する現物株を担保として、しかもその現物株と同じ銘柄の株式を購入するという取引形態を指す言葉です。

「信用」取引の一種であり、現物と信用取引の両方で同じ銘柄を購入することから、「二階建て」の表現が使われているのです。


「信用二階建て」の概要

「信用二階建て」は現物株を保証金の代わりとして、現物株と同じ株式を購入するという信用取引の形態を指す言葉です。

この取引は、超ハイリスクの株取引であり、証券会社側も自主規制を行っていますし、また一般の投資家がこの投資方法を利用する事は避けるべきとされています。

信用取引の一種であるため、株の上昇局面ではレバリッジを利かせている分、大きく稼ぐ事が出来ます。

しかし株価が下降局面になった際には、その差損を保証しているのが現金ではなく、現物株であり、現物株も同じ銘柄の為、当然値下がりしてしまいます。

そのため、強制的に建玉が切られますし、下手をすると借金が残るという事態にもつながりかねないのです。

従って、「二階建て」の銘柄の株価が下がると、大きな損失を出し、暴落すれば、大きな借金を抱える結果になる事もある、極めてハイリスクな取引なのです。


「信用二階建て」の言葉の使い方や使われ方

「信用二階建て」の言葉は、『彼は信用二階建て取引に手を出して、大きな借金を抱える結果となった。』や『証券マンが大きく稼げるとして信用二階建て取引を勧めても、絶対に手を出すべきではない。』といった様に使われます。

「信用二階建て」の類語や言いかえ

「信用二階建て」は株取引の用語であり、適切な言い換えはありませんが、単純に信用を省略して「二階建て」と表現する事もあります。

まとめ

「信用二階建て」とは、株取引における用語で、現物株を保証金の代わりとして、現物株と同じ株式を購入するという信用取引の形態を指す用語です。

現物と信用取引の両方で同じ銘柄を購入することから、「二階建て」の表現が使われています。

信用取引の一種であるため、株価の上昇時にはレバレッジを利かせた分、大きく稼ぐ事が可能ですが、下降局面では大きな損失を出します。

しかも保証金が現金ではなく、同じ銘柄の株式であるため、下降局面では保証金も目減りする事になり、場合によっては大きな借金を残す結果となるハイリスクな株取り引き方法と言えます。

証券会社が自主規制をするほどのハイリスクであり、一般の投資家が手を出すと、大やけどをするとして、多くの投資コンサルタントが避けるべきとしている投資方式と言えます。