「思い過ごし」について
この「思い過ごし」は、よくあることだと言っていいでしょう。
それであってよかったという場合がほとんどになるので、悪い意味で使う言葉ではありません。
「思い過ごし」の意味とは
思い過ごしは、「考え過ぎていた」という時に使う言葉です。
「取り越し苦労をしていた」と解釈することもでき、「余計なことまで考えていた」という場合に使います。
例えば、「あと1回やらないといけないと思っていたが、思い過ごしだった」などという形で使い、その「あともう1回」が「考え過ぎていた」内容という具合です。
「思い過ごし」の言葉の使い方
何事についてもつい考え過ぎてしまう人は、よくこの「思い過ごし」の状態になっていると言っていいでしょう。
それについて、後から考え過ぎていたようだと思った時に使う言葉です。
つまり、その内容が悪いことであっても、間違いだった(勘違いだった)と気付いた後に使う為、安堵のニュアンスも多分に含まれていると考えてください。
「思い過ごし」を使った例文
思い過ごしを使った例文です。
この言葉を使う時には、それであって(間違いや勘違いで)よかったという場合も少なくありません。
「思い過ごし」の例文1
「バレていると思っていたが、思い過ごしでよかった」
何か悪いことやそれに近いことをしてしまい、それがバレていると思っていたのが考え過ぎだったと言っています。
決していい例ではありませんが、「思い過ごし」はこのようなシチュエーションでこそ使う言葉です。
また、先に挙げた「安堵のニュアンス」が入っているのも分かります。
「思い過ごし」の例文2
「自分の思い過ごしでなければいいのだが」
この「思い過ごしでなければ」という形で使われることも多い言葉で、この場合の意味は「考え過ぎでなければ」となり、この例文は、「考え過ぎていただけならいいのだが」という解釈になります。
「思い過ごし」の例文3
「さすがにそれは思い過ごしだ」
簡単な例文ですが、「それは考え過ぎだ」と使っている例です。
この言葉はほとんどの場合、「考え過ぎ」で置き換えることができます。
どんな人間にも、必ずそのようなことがあるものです。
「思い過ごし」の英語と解釈
思い過ごしを英語で表すと、“all in the mind”となります。
このままで「思い過ごし」そのものの英語表現ですが、“the”を“my”とすると「自分の思い過ごし」となり、彼なら“his”、彼女なら“her”、目の前の誰かなら“your”としてください。
よって、“it’s all in your mind”なら、「それは貴方の思い過ごしだ」という意味になります。
「勘違い」と訳すこともありますが、「思い過ごし」と意味はほとんど同じなので、この表現で構いません。
「思い過ごし」の類語や類義表現
「思い過ごし」と似た意味で使える言葉や表現です。
「考え過ぎ」は意味そのものなので、ここでは挙げません。
「気の所為」(きのせい)
「思い過ごし」とは多少異なりますが、自分の勘違いという意味では一緒です。
「思い過ごし」ほど考え過ぎていた訳ではなく、単に間違っていただけといった時に使ってください。
この2つの言葉は併せて使われることも多く「気の所為や思い過ごしでなければ」という表現がその例です。
この場合、強く「(自分の)間違いや考え過ぎでなければ」と表現していると解釈してください。
「取り越し苦労」(とりこしぐろう)
この言葉は、終わったことに対して、考え過ぎていたと使う「思い過ごし」とは違い、先(未来)に対して考え過ぎているという意味で使います。
「今からそんな取り越し苦労をしても仕方がないだろう」などといった形で使われることが多い言葉です。