この記事では、怪談とホラーの違いについて分かりやすく説明していきます。
怪談とは?
怪談とは、怖さを感じさせる話のことを意味しています。
人に恐怖を与えたり、怪しさを与える物語であり、日本だけに怪談という言葉があるのも特徴的です。
有名なところでは、1700年代に発売された「日本三大怪談」の四谷怪談や牡丹燈籠、皿屋敷が有名です。
死に関する物語を中心に描く怪談には妖怪、幽霊、怪物などの怪奇現象を表現しており、人気の小説に「雨月物語」が挙げられます。
明治末期には怪談ブームが始まり、昭和に入ると心霊番組がテレビで放送される時代になり、みのもんたが司会の昼のワイドショーでは、夏になると『あなたの知らない世界』で幽霊の実話をドラマ化し、再現しました。
その後、アニメでも『恐怖新聞』や『うしろの百太郎』などを世に出したつのだじろうや、宜保愛子が心霊のテレビ番組にたびたび出演し、心霊スポットに行って幽霊をお祓いしたり、心霊写真を鑑定したりと霊感を発揮。
稲川淳二にいたっては、ロウソクに火を灯しながら怪談話をリアルに話すところに人々は好奇心を持ち、あっという間に怪談は広まったのです。
数々の怪談話はありますが、100話を終えると本物の幽霊が現れるという『百物語』が有名です。
当時は武家の肝試しに最適な怪談話でした。
ホラーとは?
ホラーとは、映画のジャンルで取り扱われている一つです。
鑑賞する人が恐怖を感じるストーリーや演出が見物であり、背筋が凍るような驚く怖さ、ゾクゾクするような怖さに包まれるように制作されている映画に当てはまります。
また、最近は漫画やアニメ、小説、ゲームなど、様々なジャンルにホラーと付けるものが登場し、怖いもの好きのコアなファンを集めています。
戦慄が走り、ジワリと恐怖がくるホラー小説は多くの怖いもの見たさの人の心を捉える娯楽作品であり、見た目もグロテスクなゾンビが出てきたり、皮膚がただれた死体が出てくるなど、現実ではありえない恐怖の光景が広がるのも、このホラーの面白さです。
独特な世界観で描かれることが多く、どこか宗教やオカルトの要素も取り入れているものから、十字架や吸血鬼、廃墟などより恐ろしさを増すものを取り入れて、鑑賞する人を惹きつける演出がなされているものが多いのもホラーの特徴でもあります。
怪談とホラーの違い
ホラーと怪談の違いを、分かりやすく解説します。
人に怖い実話や怖い話で恐怖を与える怪談に対して、見た目のグロテスクなゾンビや、恐ろしいものが出てきて、鑑賞する人を驚かせるのがホラーという違いがあります。
怪談の例文
・「『超』怖い話」は実話怪談集として人気がある本だ。
・近代実話怪談として「新耳袋」が竹書房から出ている。
実話とは、本当に恐怖を体験した話を集めたもので、よりリアルな話を楽しめる本となっています。
近代実話怪談とは、1991年から1997年までに登場したもので、1998年には新耳袋の復活した本としてDVD化もされています。
ホラーの例文
・恐怖感を味わうならゾンビが出てくるホラー映画がおすすめです。
・『死霊のはらわた』や『13日の金曜日』はホラー映画として有名な作品だ。
ゾンビが出てくるホラー映画は子供から大人まで恐怖に包まれる作品です。
また、ホラー映画で代表的なものは公開から40年以上経った今でも人気があります。
まとめ
人に恐怖心を与える怪談とホラー作品には映画や小説、漫画などがあります。
日本では怪談話に恐怖心を煽る口調で語る怪談が昔から人気です。
ホラーは海外で流行した作品が日本でブレイクし、人々の脳裏にいつまでも記憶されるものが映画館の大きなスクリーンに映し出されるホラー映画は迫力があり、より恐怖心に包まれます。
自分なりにゾクゾクする作品を見つけてみるといいでしょう。