パソコンで文書を作っているとき、どちらの漢字を使えば良いのか迷ってしまうこともあります。
この記事では、「恊働」と「協働」の違いを分かりやすく説明していきます。
類語の違いを知って、スキルアップしていきましょう。
「恊働」とは?
恊働には、力を合わせて働くという意味があります。
チームメイトと仲良くするという意味合いでも用いられます。
ただ「恊働」の「恊」という文字は、一般社会ではあまり使われない漢字。
「きょう」と読みますが、義務教育では習わない漢字なので、読めない大人もいます。
ぱっと読めない、難読漢字のひとつです。
「恊」には多くの力が、組み合わさるという意味があります。
また「脅かす」というニュアンスもこもっています。
相手を脅かすくらい力を結集させるという意味合いになりますが、読みづらいことと社会に浸透していないことから、できれば「協働」を用いるのがおすすめです。
「協働」とは?
協働(きょうどう)とは、目的に向かって協力し合うこと。
より良い暮らしを夢みて、ともに働くことです。
立場の異なるもの同士が、力を寄せ合うという意味合いがあります。
例えば「街づくり条約の協働」というと、地方自治体とそこに暮らす住民が、お互いにやるべき仕事に取り組むということ。
また「官民協働」となると、官庁などの役所と民間のメーカーが共同で開発することです。
「提案型協働事業」だと自治体が住民からアイデアをつのって、一緒に事業をおこなっていくという意味になります。
「協働」には「協力する」と「働く」が組み合わさった言葉になります。
似たような言葉に「共同」もありますが「異なる立場の者同士」というニュアンスが、より強いのが協働です。
事業計画書ではよく使われる言葉なので、基本をおさえておきましょう。
「恊働」と「協働」の違い
細部まで、とても似ている言葉同士です。
「恊働」と「協働」の違いを、分かりやすく解説します。
・よく用いるのは「協働」
「恊働」と「協働」は選別しづらい言葉です。
目を凝らさないと違いに気づかないため、誤って使用している方も数多くいます。
「恊働」の「恊」は義務教育では教わらない漢字。
そのため「恊働」も日常で使用することはありません。
官庁やメーカーが積極的につかっているのは「協働」になるので、できれば「協働」を用いていくとよいでしょう。
協働にはそれぞれが出来ることをおこなうという、前向きな意味があります。
まとめ
「恊働」と「協働」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも類似度が高い言葉です。
どちらも協力して働くという意味があります。
ただ「恊働」は、ほとんど使われていない熟語。
多くのシーンでは「協働」が好まれています。
「協働」にはできる範囲のことを立場の異なる者同士が、協力しておこなうという意味があります。
地方自治体の条例や、メーカーの事業計画書などに近年よくあらわれる言葉なので、覚えておくととても便利です。