「祖語」と「齟齬」の違いとは?分かりやすく解釈

「祖語」と「齟齬」の違い違い

この記事では、「祖語」「齟齬」の違いを分かりやすく説明していきます。

「祖語」とは?

「祖語(そご)」とは、「相互に親縁関係にある複数の諸言語の源になっている言語」のことを意味しています。

「祖語」というのは、「一つの言語が時代の流れによって分裂・変化していき、長期間をかけて2つ以上の異なる言語になった場合に、その大元になっている言語」のことなのです。

「祖語」の表現には、「一宗一派の創始者・開祖のありがたい言葉」の意味合いもあります。


「齟齬」とは?

「齟齬(そご)」とは、「複数の物事・行為が上手く噛み合わずにずれていること」を意味している言葉です。

「齟齬」という表現には、「二つ以上の物事や言動の食い違い・行き違い」といった意味合いがあります。

例えば、「二人の利害を巡る言い分は齟齬をきたしていました」「齟齬を解消しないと計画が前に進みません」といった例文で使われます。


「祖語」と「齟齬」の違い!

「祖語」「齟齬」の違いを、分かりやすく解説します。

「祖語」「齟齬」もどちらも「そご」と読む同音異義語ですが、この二つの言葉の意味はまったく異なっています。

「祖語」という言葉は、「複数の同系統の言語の源になっている言語」「宗教の創始者・開祖のありがたい言葉」を意味していますが、「齟齬」のほうにはそれらの意味がない違いを指摘できます。

例えば、「ロマンス諸語の祖語であるラテン語を学習したいと思っています」「祖語(同系統の言語の大元になっている言語)」という言葉を、「齟齬」に言い換えると意味が通じなくなってしまうのです。

反対に「二人の将来についての考え方に齟齬をきたす」の例文の「齟齬(噛み合わないこと・食い違い)」を、「祖語」に置き換えることもできない違いがあります。

まとめ

「祖語」「齟齬」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「祖語」とは「イタリア語・スペイン語に対するラテン語のように、同系統の言語の大元になっている言語」を意味していて、「齟齬」「食い違い・行き違い・矛盾して噛み合わないさま」を意味している違いがあります。

「祖語」「齟齬」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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