「恍惚」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「恍惚」

皆さんは、「恍惚(こうこつ)」もいう言葉を聞いたことがあるでしょうか?若い人の中には、この言葉をあまり聞いたことがない人もいるかもしれませんが、意識していると、「恍惚な状態」「恍惚な顔」といったようによく使われることがおあります。

でも、この言葉がどんな意味があって、どのような場面で使われるのか正しく理解することで、面白い場面で使えるようになりますので、ここでしっかりと言葉の意味や活用場面を見ていくことにしましょう。

「恍惚」の意味

「恍惚」とは、「何か物事に心を奪われてうっとりとした状態になること」という意味があります。

その他には、「老人となって、ボケていること」という意味もありますが、この言葉が使われる場面としては、前者の意味で使われることが多いのではないかと思われます。

「恍惚」の言葉の使い方

「恍惚」という言葉は、何か精神的に解放されたり、快楽的なことに触れたことで、縛られていた心の垣根が解放されたような時に使われることになるでしょう。

また、男性が美しい女性を見て、心を奪われた時も「恍惚」を使うことがあります。

「恍惚」を使った例文・短文(解釈)

では、ここから「恍惚」を使った例文を見ていくことにしますので、具体的な活用シーンをイメージしてもらえればと思います。

「恍惚」の例文1

「戦慄と恍惚がさざ波のように寄せては打ち返すような気分になっている」

このような精神状態は、どのような場面が想像できるでしょうか?何か恐怖感を覚えることと快楽的なことが交互に襲いかかってくるような場面ですね。

気持ちが高揚しているかと思うと、次には目に見えない恐怖心が訪れるというように、躁鬱(そううつ)病的なイメージがあります。

決していい精神状態ではないと思われますが、私達も仕事では、追い詰められることで、このような精神状態に陥ることがあるので注意が必要でしょう。

「恍惚」の例文2

「彼とは対照的に彼女の瞳の中には、恍惚とは全く違う醒めた鋭い光が宿っていたのです」

この例文に出てくる彼は、彼女の美しさに参ってしまい、虜になったのかもしれません。

その一方で、彼女は「恍惚状態」になった彼とは反対に鋭い眼光を残しているのです。

顔は笑顔であったとしても、目の奥に光る目はとても鋭く、覚めた気持ちなのか、冷静さを失っていない状態であることを連想させます。

「恍惚」の例文3

「神秘な空気に触れたことで、精神が解放されただけでなく、恍惚さえ顔に浮かべているのだった」

ちょっとスピリチュアル的な文章ですが、神秘的な存在に触れたことで、今まで感じることのなかった目に見えない素晴らしいと思えるような魅力に取りつかれたのでしょうか?瞑想をしたり、神秘的な体験をすると、このように「恍惚」的な状態に陥り、視点が虚ろになったように思えます。

「恍惚」の例文4

「お酒け好きな人は、アルコールが入ると気持ちよく酔って恍惚の状態になりますが、紅茶が好きな人は、その香りに酔ってしまい、恍惚にいい気分になってしまうのです」

程よくアルコールが身体に入ると、気持ちが高揚して「恍惚」状態になることは珍しくはありません。

しかし、紅茶の好きな人は、ほんのりと上品な香りをかぐだけでも、「恍惚」になれるのかもしれません。

気持ちがうっとりとなるきっかけがお酒なのか、紅茶なのかの違いだけであって、気持ちはうっとりとリラックスした状態になっているはずです。

それでも、ここで言っている「恍惚」は、疲れた身体や精神を癒してくれるリラクゼーション効果があるようです。

人によって「恍惚」になれる方法は様々ですが、このような方法で気持ちを和らげる術を知っていると、色々な場面で使えそうです。

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