「恐縮ですが」と「恐れ入りますが」の違いとは?分かりやすく解釈

「恐縮ですが」と「恐れ入りますが」の違い違い

この記事では、「恐縮ですが」「恐れ入りますが」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恐縮ですが」とは?

「恐縮ですが」は、相手に敬意を払いつつ、自分のおこないが間違いで迷惑をかけたことを相手にお詫びする言葉です。

間違っても、相手のことを恐れ、相手に対して下手に出てお願いをする行為ではありません。


「恐れ入りますが」とは?

「恐れ入りますが」は、2つの意味があり、相手の行為に対してその行為は不必要であることを恐れ多くも進言する際に使用する場合と、相手に対して不手際があった場合のお詫びとして使用する言葉です。


「恐縮ですが」と「恐れ入りますが」の違い

「恐縮ですが」「恐れ入りますが」の違いは、相手の行為を断る意味を持つか、そうではないかです。

「恐縮ですが」「恐れ入りますが」の2つの言葉自体は実は同じ意味を持っており、両者ともに相手に対して不手際がありそれに対しお詫びをすることにあります。

ですが、「恐れ入りますが」側は、もう一つの意味を持っており、こちらの意味は「恐縮ですが」側にはなく、その意味とは、相手の行為を不要であると言い切ることができるかどうかです。

また、「恐れ入りますが」は、へりくだりにあたる言葉であるため、目上に使用可能で、「恐縮」は対等である関係か自分よりも格下でなければならないという点も違いになります。

「恐縮ですが」の例文

・『恐縮ですが、今回の件の解決は不可能です』

この例は、「恐縮ですが」という言葉で始まり、収拾がつかない問題があることを述べています。

「恐縮ですが」は、迷惑をかけたうえでその問題の対応は不可能であると述べていますので、このように述べることができる両者の関係はおそらく「恐縮ですが」と述べている側が上位の存在であると言えます。

「恐れ入りますが」の例文

・『恐れ入りますが、今回の件の解決は不可能です』

この例は、「恐れ入りますが」から始まり収拾が付かない問題があることを述べています。

このケースでは、「恐れ入りますが」がポイントになっており、目上の者に対して自分の非礼を述べたうえで今回の問題は解決できないと述べているのです。

したがって、この2人の関係性は部下が上司に対して、へりくだり、自分のミスであるが問題解決できないと言ってのけているのです。

まとめ

「恐縮ですが」「恐れ入りますが」ですが、両者は相手のことを恐れているのではなく、単に自分のミスについて恐れ、詫びいるに過ぎないのです。

ですが、何故か、多くの人は「恐縮」「恐れ入る」という言葉を聞くと相手を恐れていると感じています。

ですが、実際はそうではなく、案外と失礼なことを言ってのけているケースも多いです。

例を挙げれば、部下が上司に対し、「恐縮ですが」と話を切り出し、今回の件は解決できないと上司に進言した場合、部下は一応自分の能力不足を上司に詫びていますがその上でさらに自分では解決できない問題であるとまで述べているのです。

上司からしてみれば、ミスをしたうえで一応謝っているが、自分では収集できないと言っているわけですから、部下に対してどのような気持ちを持つかはご想像にお任せします。

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