記事では、「悲しい」と「感慨深い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悲しい」とは?
心が痛んで泣けてくるような気持ちを指す言葉で「つらい」という意味合いに近い心のダメージが有る状態です。
「好きな人に告白したがふられて悲しい」「大事なものを失ってしまって悲しい」「卒業式で悲しい」などの使い方があり、主に別れや喪失などに伴う感情で、人や動物相手だけでなく、自分とは関係のない大変な人の境遇に悲しいと思ったり、ものに対して悲しいと思うこともありますす。
また、「卒業すると会えなくなるのが悲しい」というように未来のことを仮定することもでき、またひどく悲しい、少し悲しいというように悲しさに度合いをつけることも可能です。
悲しいということは感情を揺さぶるものがあり、悲しい曲や悲しい映画、悲しい小説なども多数世に出ています。
悲しいの逆の意味の言葉は「嬉しい、喜ばしい」です。
「感慨深い」とは?
心の底から深く感じる度合いが強いという意味の言葉で、ポジティブな感情に使われることが多い言葉ではありますが、ネガティブな感情にも使うことができます。
「甲子園から見てきた選手が最多勝投手をとるとは感慨深い」「一巻から読んできたマンガがアニメ化されるとは感慨深い」「電車で三時間かかったのが新幹線で一時間半になったとは感慨深い」など、長い年月をかけてきたこと、大きな事業、初めて見たときからは想像のつかない成功をするときなどがポジティブな使い方として挙げられます。
「大会社の社長が路頭に迷ってしまうとは感慨深い」「あの会社の損害がここまでになってしまうとは感慨深い」などがネガティブな使い方で、落差の大きさが感慨の深さにつながっています。
感慨深くなる状況は自分が起こしたものだけではなく、社会現象や有名人などでも起こりうるものとなっていますが、基本的には過去から見た現在という方向になっていて、「アイドルの活躍を見て感慨深い」となった場合は苦労していた時期を思い起こすケースがイメージしやすいでしょう。
「悲しい」と「感慨深い」の違い
「悲しい」と「感慨深い」の違いを、分かりやすく解説します。
「悲しい」と「感慨深い」はどちらも感情を表す言葉で、突然発生することもあれば予定されて発生することもあるのが心が痛んで泣けてくるような気持ちを指す悲しいという言葉です。
ネガティブな用途が基本ですが、悲しいという感情自体はエンターテインメントでも扱われます。
一方感慨深いという言葉は心の底から深く感じる度合いが強いという意味で劇的な展開や長い時間をかけて経た変化などに対する感情となっていて、自分の関心や思い入れ、土地の馴染みなども含めた歴史のないものに対して突然感慨深くなるということはまずありません。
感慨深くなるはどちらかと言うとポジティブな用途が多いです。
まとめ
「悲しい」と「感慨深い」は、「長かった付き合いがこうやって終わるとは悲しいし感慨深い」と重ねて使うこともできる言葉です。
悲しいはほぼネガティブな言葉、感慨深いと言う言葉はどちらかと言うとポジティブな使われ方をしている言葉と言えます。