恋愛小説を読んでいると、色々な表現が出てきて心が躍ることもあります。
この記事では、「情が湧く」の意味を分かりやすく説明していきます。
心の動きをあらわす言葉を知って、余韻を楽しんでいきましょう。
「情が湧く」とは?意味
情が湧く(じょうがわく)とは、愛情が芽生えること。
何とも思っていなかった人や動物を「愛おしい」と思えるようになることです。
気になる回数が増えて、ついお世話したくなるときに用いる言葉です。
そもそも「情が湧く」の「情」とは、思いやりや情けのこと。
相手のために、何かしてあげたいと思う感情です。
そして「湧く」は、泉のようにあふれ出ること。
これまで静かだったものが、一気にワッと流れ出す様子をあらわしています。
何度か会っているうちに、その人に対する愛情が一気にこみ上げてくること、あふれ出すことが「情が湧く」です。
「情が湧く」の概要
「情が湧く」は「愛情が湧いてくる」の略語として生まれた言葉です。
「情が湧く」シーンは色々と考えられます。
長く一緒にいることで、まるで兄弟や親子のような愛情が芽生えて、相手を愛おしく感じられることもあります。
犬や猫、鳥などの自分より小さくてはかない動物のお世話をしていると、自分が「母親」のような気持ちになり、情が湧いてくることもあります。
「自分がいないと、この人は駄目になってしまうかもしれない」と母性本能をくすぐられるような状況が「情が湧く」です。
「情が湧く」の言葉の使い方や使われ方
「情が湧く」はこのように用います。
・捨て猫のお世話をしていたら、だんだん情が湧いてきた。
・情が湧かないように、何とか気持ちを押しとどめた。
・一緒に生活しているルームメイトに、情が湧きそうになった。
「情が湧く」とは、愛情が芽生えること。
そのため言葉を話せない小さな生き物に対して、用いることが多いです。
また恋愛のシーンでも「情が湧く」は使います。
「情が湧く」の類語や言いかえ
「情が湧く」と同じような意味は、次のようなフレーズにもあります。
・情が移る
・愛情が芽生える
・愛おしく思う
・憐れむ
・母性本能をくすぐる
「情が移る」とは、時間が経つごとに親しみがわくことです。
「情が湧く」と同じように使えるので、覚えておくととても便利です。
また「憐れむ(あわれむ)」には、愛するという意味のほか「気の毒に思う」という訳もあります。
置かれた状況を気の毒に思い、可愛がってあげることが「憐れむ」になります。
まとめ
「情が湧く」の正しい意味と使い方をおさらいしました。
「情が湧く」とは、愛情の気持ちが湧いてくること。
同じ仲間としての気持ちが芽生えて、愛おしく感じられることです。
長い時間一緒にいることで育まれていく気持ちで、捨て猫を拾ったとき、ケガをした小鳥を助けてあげたときなどに用います。
これまで何とも思っていなかった異性に、恋愛感情が芽生えるときにも使用します。
シーンにあった相応しい言い方を、覚えておきましょう。