この記事では、「想像」と「創造」の違いを分かりやすく説明していきます。
「想像」とは?
実際に知覚していない物事(見ていない、聞いていない、触れていない、味わっていない、嗅いでいないなど)を、心の中に思い浮かべること、実際には経験していない事柄などを頭で推し量ることなどを意味する言葉で、英語ではImaginationとなります。
全く架空のものを創造することも含め、想像の対象は物体、現象などあらゆるものとなっていて、過去の出来事を想像したり、未来に起こることを想像したり、現在に近いことを想像することもできます。
また、一度食べたものを想像するなど、経験したことを再び想像することもあります。
「想像上の生き物」という言葉は実際には存在しませんが、少なくとも姿かたちは想像されています。
「想像がつく」という言葉はかなり現実的な想像ができるという意味合いが含まれており、見破る、見透かすといった意味合いに近づいています。
「創造」とは?
新しいものを生み出すこと、作り出すことを指しており、英語ではCreationとなる言葉です。
また、神が万物を作り出すことも指します。
新しいものを作り出すという意味では芸術を中心とした「作品」と呼ばれるもののほとんどや、直接的に体積を持たない概念である「価値観の創造」「新しいジャンルの創造」という言葉の使い方や、一人では作れないスケールである「新たな街の創造」と言った使い方もします。
過去のものであっても創造したものを指すことに使え、未来の対象でも使える言葉です。
新たな産業の創造を期待するところから、「創造」という言葉のつく産業施設も多く見られます。
「創造力」という言葉は新たなものを生み出す力とされ、多彩な発想を求められる思考能力なども指します。
「想像」と「創造」の違い
「想像」と「創造」の違いを、分かりやすく解説します。
「想像」は思い描くこと、思い浮かべることで、「創造」は新たに生み出すことを指し、想像したものから創造することも大いにあり得ることで、逆に創造されたものから新たな想像を浮かべることもできます。
創造したものは現実に存在しますが、想像のものは現実を基にしたものや現実には存在しないものなど非常に幅広い概念となっています。
想像に関しては心の中にあるもので、そこからスケッチなどに移行することはありますが、いわゆる完成品や実物といった段階にはありません。
創造したものは少なくとも人に伝える事のできる形になっているもので、最終的には完成品になります。
想像上の生き物という言葉は架空の生物といった意味合いが大きく、生物の創造という言葉になると生物学の根幹、生命の発祥などに関わる考え方になります。
まとめ
想像は創造の始まりと言えるもので、心の中でできることの広さがよくわかる言葉です。
創造は作り出すという言葉で、どちらかと言えば人の技術やアイデアといったものの集合になることが多くなっています。