「意外」とは?
「意外」という言葉は想像・予想していたよりも大きく異なっていることとされています。
対象となるものに対して事前にある程度の認識・把握・予想はしているがそれを超えるほどの衝撃としての意味合いを持つこととされています。
その結果、受け手の反応として「驚き」の感情を起こすとされています。
また「意外」という言葉の前後の文章によって良い意味にも悪い意味にも適応する言葉となります。
「案外」とは?
「案外」という言葉は想像・予想していたことが実際には外れている・異なることを意味します。
その外れる・異なる程度としてはさほど大きくはなく、衝撃を受けない程度の範囲内となります。
また時には・想像・予想とは違う結果も想定内という意味合いも持ちます。
「意外」と「案外」のニュアンスの違い
「意外」と「案外」という言葉はともに同じニュアンスの意味を持ちます。
しかしその違いとしては想像・予想に対してどの程度異なる・外れるかとその結果に対しての反応とされています。
「案外」と比べて「意外」では強い衝撃を受けるほどの程度とされており、そこからくる感情の起伏も大きくなります。
「意外」と「案外」の品詞の違い
「意外」と「案外」という言葉の品詞はともに名詞としての役割を持ちます。
しかし日常会話にて名詞として使う場合には「意外」は単語単体でも意味が成立しますが、「案外」は不適応となります。
そのため「案外」という言葉の実際の使用場面では単体でも使われており、名詞よりも副詞としての役割を持ちます。
それに対し「意外」では感情を表す表現にもなるため、「意外に」「意外と」のように形容動詞としての使い方をされます。
「意外」の使用例
「意外」の使用例を見ていきましょう。
「意外」の使用例1
「今回のプロジェクトについて、これまでとは大きく方向性が異なるため初めて聞く人には意外だと思う」
この場合、プロジェクトについての説明とそこからくる周囲の反応の予想に用いられています。
プロジェクトの内容が過去と比較して大きく異なっており、初見では驚くと予想されることから周囲に対しての反応の予想として「意外」と使っています。
「意外」の使用例2
「友人に『あいつの学校での様子を見ているときっと家も汚いと思っていた。実際に見てみると意外ときれいですっきりとしていたよ』と伝えた」
この場合、友人に対して「あいつ」とされる人物の印象が変わったことを伝えています。
学校での様子から予想される自宅の状況と、実際に家の中を見てみた印象に大きく差を感じています。
その違い・衝撃を「意外」という言葉で友人に伝えています。
「意外」の使用例3
「ジムは絶対続かないと思っていたけど、やってみると意外と楽しいよ」
ここではジムに対する印象が体験することで変わったことを伝えています。
ジムに対して「続かない」とマイナスイメージを持っていたが、実際にしてみると楽しみを感じています。
その変化・予想との不一致を「意外」という言葉で表現しています。
「案外」の使用例
「案外」の使用例を見ていきましょう。
「案外」の使用例1
「この仕事は難しいから大変だと思っていたけど、仕組みがわかると案外そうでもなかったよ」
この場合、任された仕事が始める前は大変と思っていたが、実際には想定ほど大変ではなかったと感じています。
しかし「そうではない」という表現から全く楽ではないことからも「案外」という言葉で表現しています。
「案外」の使用例2
「あの人はいつも内気で目立つことは苦手だと思われがちだね。だけどああ見えて案外やるときはやるよ」
ここでは「あの人」とされる人物の印象について用いられています。
多くの人は「内気・目立つことは苦手」という印象を持ちますが、時にはその印象を裏切るほど目立つ・行動することが出来るとしています。
「案外」の使用例3
「上司が怖いと思っていたけど、話してみると案外そうでもなかった」
ここでは上司に対しての印象の変化を表しています。
「怖い」という印象が実際に話してみると「そうでもない」と変化しています。
しかし全く怖くないわけではないことから「意外」ではなく「案外」を選択しています。