この記事では、「愛などいらぬ」【あいなどいらぬ】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「愛などいらぬ」とは?
アニメに登場する人物が敵と戦ったとき、ぼろ負けして傷を負った者が苦しみ、悶えつつ言い放った言葉が「愛などいらぬ」【あいなどいらぬ】です。
顔を殴られて顔面が歪み、ひどい状態になった者に対して気の毒だと感じた相手が同情したとき、苦しむくらいなら最初から愛などいらないと突き放します。
この「苦しむ」には「悲しむ」という意味合いがあり、初めから愛情持って接するのはごめんだと拒否反応を示すわけです。
「愛などいらぬ」の概要
1990年代に子供から大人まで虜にしたアニメ「北斗の拳」【ほくとのけん】に登場するサウザーが言い放つ言葉である「愛などいらぬ」【あいなどいらぬ】は、過去に自分を愛し、聖帝と呼ばれるまで育ててくれた師匠のオウガイを殺害したトラウマがいまだに残っていました。
親のいない孤児のサウザーは親と同じように自分を気にかけ、厳しくも一番弟子として育てあげてくれた師匠への愛情は強く、15歳で「維承の儀」で「南斗鳳凰拳」を伝授してもらった後、尊敬してやまない人を手にかけて失ったとき、こんなにも苦しむならもう愛はいらないと心を閉ざし、それ以来愛情を遮断し、自らも愛すことをやめてしまったのです。
「愛などいらぬ」の使い方や使われ方
人から愛され、大事にされること自体を拒むとき、「愛などいらぬ」とつぶやくように言い放ちます。
愛を持って憐れみをかける人からの気持ちはどこか情けなく感じますし、自尊心が許さないと感じるときは叫ぶように自分の気持ちを伝えるときがあります。
愛情を持つことで人との関係が面倒くさく、隙をつかれて入り込まれないようにすることも大事と考えるときや、強く相手からの愛情表現を拒むときにも使われています。
主に、プライドがある男性が人から情けをかけられたり、同情されるとき、そのようなことをされるくらいなら相手に嫌われた方がましだと感じたとき自分は弱くない気持ちを表せる言葉になるわけです。
SNSや掲示板では冗談で「愛などいらぬ」と言い放ち、格好つけるときさりげなく使う場合もあります。
「愛などいらぬ」の例文(使用例)
・『どうせ好きな人と別れることになるのなら最初から愛などいらぬ』
・『今まで自分の力で問題を乗り越えてきた私に愛などいらぬ』
・『同情されるほど私は弱くはない。<悪いが、愛などいらぬ』
どうせ恋愛しても長続きはしない、別れることになると思う人は強がりで「愛などいらぬ」と強い気持ちで言い放ったり、誰の力も借りずに生きてきた人も同情されるほど自分は弱くないので、気安く愛情など注いで動揺させないでほしいと相手へ伝えるときにも使えます。
まとめ
自分の手で愛する人を殺めてしまったサウザーが言い放つ「愛などいらぬ」は北斗の拳に登場する台詞です。
戦いの場面で相手を突き放し、強い自分をアピールするときに使える言葉ですが、普段でも仕事が忙しいときや、今は恋愛できない状態であるときもさりげなく伝えられるでしょう。