自分の子供というのは可愛いものです。
子供に対する愛情が有り余って、何でも許してしまう親も多いと聞きます。
逆に、全ての行動に関渉する方向で愛情を示す親もいます。
しかし、そのような過保護は子供のためにならないことが多いのも事実です。
それでは、ここで出てきた「愛情」と「過保護」とはどういう意味でしょうか。
また、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「愛情」と「過保護」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愛情」とは?
「愛情」とは、「誰かを愛する気持ち」のことです。
言い換えれば、「対象を大切に思う気持ち」とも言えます。
愛する対象としては子供でも、親でも、恋人でも、人間ではなくても何でも成り立ちます。
さらに、自分自身でも成り立ちます。
究極的には、「愛情」があるから人は生きて行けるとも言えます。
英語では、「love」しかあり得ません。
「過保護」とは?
「過保護」とは、「過ぎた保護」のことです。
言い換えれば、「守る行動が行きすぎている」です。
ここで重要なのは「行きすぎた」という部分です。
つまり、本来は「適切な保護」であるべきなのに適切ではなくなっているということです。
結果として、この言葉には良いことではないというニュアンスが含まれます。
英語では、「overprotection」や「overcare」が近いでしょうか。
「愛情」と「過保護」の違い
「愛情」と「過保護」の違いを、分かりやすく解説します。
説明しますとは言っても、「愛情」と「過保護」の言葉としての違いを説明するならば、「愛情」は「愛すること」、「過保護」は「行きすぎて保護する」という全く違う意味になるだけです。
この記事での説明すべき「違い」とは、そのような字面の話ではなく、心の問題であるべきです。
つまり、「愛情」と「過保護」は決して同じではありません。
また、「愛情」を表現する方法としても「過保護」は適切ではありません。
元々違うものであるという認識を持たなければ正しい「愛情」の注ぎ方にはなりません。
「愛情」の例文
「愛情」の例文は以下のようになります。
・『彼はすべての人々の深い愛情によって、更生する道を進めました』
・『愛情と憎悪は表裏一体の感情です』
「過保護」の例文
「過保護」の例文は以下のようになります。
・『過保護であることを、本人は気づいていないようです』
・『過保護に育てられた子供は、本当の親の愛情を知らないと言うこともできます』
まとめ
この記事では、「愛情」と「過保護」の違いを、解説してきました。
序文で述べたように、「愛情」を注ぐことと「過保護」とは直結するべきではないでしょう。
「過保護」の状態で育った子供は、多くの場合必要以上に親に反発するか、依存するかの両極端に走ることが多いとも聞きます。
大切なのは、子供の意思を尊重し、助けを求めている時には助けてあげるということでないでしょうか。