この記事では、「愛着がわく」の意味を分かりやすく説明していきます。
「愛着がわく」とは?意味
強く心が惹かれるものに執着し、大切にすることを愛着と言います。
つまり、愛着がわくという言葉には、自分にとって大事なものに対して常に心を配り続けることという意味があります。
愛着の愛は、愛情の愛。
深く慈しみたいと思う気持ちが自然と湧き上がってくる様子を表しています。
「愛着がわく」の概要
「これは大事にしなければならないものだ」と自分に言い聞かせ、それを守らなければならないとします。
その感情は義務感に駆られるからこそ生まれてくる気持ちですから、湧き上がってくる感覚と大きく異なります。
愛着がわくという気持ちは表面的な感情ではなく、本能レベルで自己に訴えてくる感情です。
一般的には、守りたい、大切にしたいと感じる対象に愛着がわきます。
例えば、ペットが挙げられます。
飼う以前は動物が好きだという自覚は皆無だったものの、いざ自分で世話を始めると徐々に愛おしく感じられ、そんな自分に驚いた経験があるのではないでしょうか。
また、生き物だけに愛着がわくとは限りません。
大好きなおじいちゃんにねだって買ってもらった腕時計や初めてのバイト代で購入したバッグなど。
新しいものが増えていったとしても変わらず愛用し、大切にし続けているのは愛着がわいた結果です。
「愛着がわく」の言葉の使い方や使われ方
愛着がわくときには、心の中で無意識に感じていることがあります。
それがどんなときかというと、まずは対象のものとの思い出が心に残っているとき。
次に、好みであることに気付かされたきっかけとなったとき。
欲しいと願ってからなかなか手に入らず、やっと手にした念願のもの。
長年に亘り大切にしてきた、その思い出が忘れられない。
このような感情が伴うと愛着がわくわけです。
この言葉を用いた例文を挙げてみましょう。
『愛着がわくと手放せなくなるから、最初から持たないほうがいいと思う』
『愛着がわくのは理解できるけど、他のことをおざなりにするのは良くない』
「愛着がわく」の類語や言いかえ
では、「愛着がわく」を他の言葉で言いかえてみましょう。
「愛情を注ぐ」「慈しむ」「可愛がる」「ほれ込む」などが当てはまります。
さらに、「盲愛する」「溺愛する」「猫かわいがり」「寵愛」というような深い情を示す言葉があります。
まとめ
世の中の流行り廃りに敏感な人にとって、愛着がわくという意味はピンとこないかもしれません。
次から次へと目まぐるしく新しいものと出会い、それらこそ価値があると考えることで、自分にとって本当に価値のあるものや大切なものを見過ごしてしまうこともあります。
愛着がわくと自分本位の価値観が確立し、丁寧な生き方と出会うことにも繋がります。
「ちょっと、これいいかも」「なんだか目が離せない」というような気持が少しでも心へ響いたなら、それが愛着がわく瞬間です。