この記事では、「感激」と「感謝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感激」とは?
ある物事に触れて心が激しく動くことです。
物事に触れて気持ちがたかぶることです。
オリンピックで金メダルを獲得したときのことで考えてみます。
オリンピックで金メダルを獲得するためには、日々の練習を欠かさず行う、食事に気をつける、メンタル面を強化するなど、さまざまなことをしていかなければなりません。
好きでやっているスポーツでも、こういったことを続けるのは大変に感じることがあるでしょう。
オリンピックに出場することだけでも難しいのに、金メダルを獲得するとなるとさらに難しいです。
一度オリンピックに出場したものの、そのときにはメダルを獲得できなかった選手もいます。
そういった人が再度出場できて、やっての思いでメダルを獲得できたとき、選手や応援してきた人たちの気持ちがたかぶっていることが珍しくありません。
思わず涙がでたり、声をあげたりしてしまうこともあります。
そういった様子をテレビを通じてみたことがある人もいることでしょう。
あのときの心の動きが「感激」が指すものです。
「感激」の使い方
物事に触れて気持ちがたかぶる、心が激しく動くことを指して使用します。
たかぶった気持ちが何らかの形で現れる場合に使うことが多いです。
「感謝」とは?
ありがたいと思う気持ちを表すこと、またその気持ちです。
ありがたいとは、あることがむずかしいの意からで、人の行為や物事が順調に進むことなどに対する気持ちをいいます。
スポーツ選手などがよく「支えてくれた人に感謝」などといったりします。
これは、支えてくれたという他人の行為に対して、ありがたいと思う気持ちを表したものです。
人から支えて欲しいと思っても、それが叶わないことはあります。
そういったことがあるけれど、自分は支えてもらうことができたのは、ありがたいことです。
その気持ちを表しています。
「感謝」の使い方
ありがたいと思う気持ちを表して使用する言葉です。
何をありがたいと思うかは人それぞれ違うので、さまざまな場面で使用されています。
「感激」と「感謝」の違い
どちらの言葉にも、感じる、心が動くという意味を持つ漢字である「感」が使用されており、2つの言葉には気持ち、感じるという意味合いがあります。
しかし、同じことではありません。
「感激」は気持ちが激しく動くことです。
「感謝」はありがたいと思う気持ちです。
「感激」の例文
・『感激のあまり涙がでた』
・『優しい味に感激した』
・『自分だけのために作ってくれて感激した』
・『感激しっぱなしでした』
「感謝」の例文
・『感謝の意を示す』
・『深く感謝します』
・『ボランティアの人たちに感謝しています』
・『感謝の気持ちを込めて花束を贈ります』
まとめ
2つの言葉には「感」という漢字が使用されており、気持ちの意味があるのですが、それぞれの言葉の意味は異なります。