「慮り」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。 ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「慮り」という言葉の理解を深めていきましょう。
「慮り」の意味
「慮り」とは考えをめぐらすこと、思慮という意味になります。
「慮り」の読み方
「慮り」の読み方は「おもんぱかり」になります。
「おもんばかり」とも言いますが一般的には「おもんぱかり」です。
「慮り」の表現の使い方
「慮り」の表現の使い方を紹介します。
「慮り」とは考えをめぐらすことを言います。
使い方は「慮りに欠ける」などと言いますが、これは「思慮に欠ける」と同じ意味であることがわかるかと思います。
他には「上司の気持ちを慮り、部長と顔を合わせないように予定を組んだ」「お客様の希望を慮り、閉める時間を遅くした」などと使います。
相手のことを考える、思慮、思いやりといった意味合いで使うと覚えておきますとわかりやすいでしょう。
「慮り」を使った例文と意味を解釈
「慮り」を使った例文とその意味を解釈していきます。
「慮り」を使った例文1
「失恋したばかりという友人を慮り、カップルが多いカフェではなく一般的な食堂で食事をすることにした」
「慮り」とは考えをめぐらすこと、思慮という意味です。
例文のように失恋した友人の気持ちを考えるということは「慮り」「慮る」という言葉で言い表すことができるでしょう。
「慮り」を使った例文2
「君はいい奴だが、時々慮りに欠けているところがあるぞ、もう少し後先のことを考えてから発言してくれ」
「慮りに欠ける」とは「思慮に欠ける」「考えが足りない」という意味になりますので、悪い意味となります。
人に言うならば注意、叱責、批判ということになるでしょう。
その為使い方には注意するようにしましょう。
「慮り」の類語や類義語
「慮り」の類語や類義語を紹介します。
「配慮」【はいりょ】
「配慮」とは心を配ることを言います。
自分ではなく、他人、他のことの為に気を使うことを言います。
「もう少し配慮する必要はあるだろう」「相手の立場を配慮して、これ以上言うのは控えておく」などと使います。
「熟考」【じゅっこう】
「熟考」とはじっくりとよく考えることを言います。
「すぐに決めることはできません、熟考を重ねたいと思います」「熟考した上での決定だから変えることはできないよ」という風に使います。
「厚意」【こうい】
「厚意」とは思いやりの厚い気持ちのことを言います。
自分のしたことには使いません。
他人の行為に関して使います。
「御厚意に感謝します」「あの方の厚意によって、部は存続できたのだ」「このご厚意、いつか必ずお返しいたします」などと使います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「慮り」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。