「打診」と「提案」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「打診」と「提案」の違い違い

この記事では、「打診」「提案」の違いを分かりやすく説明していきます。

「打診」とは?

「打診」には2つの意味があります。

一つは、医者が患者の胸や背などを手や打診器で叩いて、その音を聞いて診察をすることです。

打診器とは、トンカチのような形をしたものです。

この行為はすべての患者に行うものではなく、必要な場合にのみ行われます。

体を表面から叩くと音がしますが、この音は内部の状態によって異なります。

異なる音から医者は患者の状態を把握します。

もう一つの意味は、相手がどうするのかを確かめるために、あらかじめ様子を見ることです。

夫は住宅を購入したいと考えています。

しかし、妻はどう考えているのかわかりません。

妻は住宅を購入するつもりはあるのか、どう考えているかを、実際に住宅の購入に移る前に様子をみてみました。

これは「妻の意向を打診する」と表現します。


「打診」の使い方

医師が患者を診るときに行うものの意味では、医療関係者が主に使用をします。

その他の場面では、相手がどうするつもりなのか、あらかじめ様子をみるという意味で使用をします。

相手の考えがどうであるのかを、前もって調べたり、確かめたりすることをいいます。


「提案」とは?

議案や意見をある場所に差し出すこと、またその議案や意見のことです。

議案とは、会議で審議や決定をする際のもとになる案をいいます。

意見とは、ある事柄に対しての自分の考えや主張のことです。

今度の休日に家族で出かけようということになりました。

しかし、まだどこに出かけるのか決まっていません。

妻は「動物園に行こう」といいます。

これは、妻が意見を出している、つまり、どこに行くかについて「提案」していることになります。

意見など出すという意味で、受け取るという意味ではありません。

「提案」の使い方

考えや案を出すことという意味で使用をします。

また、その出された考えや案を指して使用することもあります。

私的な場で使われることが多いです。

公の場で議案を出すことは提出ということが一般的です。

「打診」と「提案」の違い

「打診」とは、相手の考えを確かめるために様子をみることです。

自分の考えや案などを出しているのではありません。

「提案」は意見を出すことです。

相手の様子を見るためのものではありません。

使われる場面にも違いがあり、「打診」は公の場、「提案」は私的な場で使われることが多いです。

「打診」の例文

・『医師が患者を打診する』
・『各メーカーに打診をしてみる』
・『打診をしてみるつもりだ』
・『舞台出演の打診があった』

「提案」の例文

・『ツナを使ったアレンジレシピを提案する』
・『今度妻に提案をしてみます』
・『改善策を提案する』
・『提案した意見が採用された』

まとめ

2つの言葉の意味は異なり、「打診」は相手の様子をみること、「提案」は意見などを出すことです。

意味が異なるため、使い方も異なります。

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