この記事では、「拙くてすみません」の意味を分かりやすく説明していきます。
「拙くてすみません」とは?意味
「拙くて~」は、「つたなくて~」と読みます。
拙いという言葉の意味は、実力が及ばない状態を表す言葉です。
つまり、「あなたが期待するような成果が出せずに申し訳ないのでお詫びします」という意味になります。
実際に成果が出せずに心から詫びる場合とまずまずの成果は出せたはずだと思いながらも敢えて遜った言い方をすることで謙虚さをアピールしたい場合の両方で使える一言です。
「拙くてすみません」の概要
日本人の美徳として、奥ゆかしさが挙げられます。
自信満々な様子を態度で示すと「ふてぶてしい奴だ」と思われてしまい、その後の付き合いが上手くいかなくなってしまうからです。
そのため、自分が至らないと感じたなら、すぐに申し開けない気持ちを伝えると相手にも気持ちよく受け入れてもらえます。
また、能ある鷹がは爪を隠すと言いますが、爪を隠さないと嫌われるのが常です。
遜った姿勢は、誰とでも上手く付き合うための処世術のひとつ。
必要な場面ですんなりと「拙くてすみません」と口にできる人が嫌われることはありません。
「拙くてすみません」の言葉の使い方や使われ方
目上の人や経験豊かな人と接するときに使うと好感度が上がります。
とくに最初が肝心なので、初対面のときに使うといいでしょう。
ただし、成果が完ぺきでダメ出しのしようがないときにわざわざ言う必要はありません。
その匙加減は思っている以上に大切です。
初めての試みで自信がないときには言ったほうが無難です。
さらに、「すみません」と謝るだけではなく、どうしたら上手くできるのかと質問するなど、積極的に学ぶ姿勢を見せるのが肝心です。
もちろん、教えてもらった後は「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べれば、拙いために減点されたとしても心配ありません。
「拙くてすみません」の類語や言いかえ
この言いかえとしては、「不器用ですみません」「ヘタクソですみません」などが挙げられます。
また、拙劣(せつれつ)という言葉に言いかえることもおすすめです。
ただし、きちんとした印象のある言葉ではありますが、一般的に使われる言葉ではなく、相手に伝わり辛い可能性が否めません。
拙劣を使うなら、文章で伝えるときに用いると正しく理解してもらえます。
「拙くてすみません」と謝罪のかたちで伝えるのではなく、「不慣れなのでご指導ください」と教えを乞う言い回しも相手に好印象を持たれる丁寧な言い方です。
まとめ
初めて社会に出たときなどは、周囲から教えてもらうことばかりです。
「初めてだから知らなくて当然」と開き直るよりも「拙くてすみません」と素直に言える人のほうが周囲から好かれ、様々な指導を得る機会に恵まれます。
つまり、「拙くてすみません」という言葉を覚えておけば、様々な場面において潤滑油となり得るので助けられることも多いはず。
頭の隅の引出しに忘れないよう仕舞っておきたい言葉です。