この記事では、「指紋」と「掌紋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指紋」とは?
「指紋」は手の指先にある紋様のことで、紋様が物体につくのは手の指先にある汗腺から油が発生し、その油が紋様となり物体に引っ付くためです。
なお、この物体に引っ付いた「指紋」は、人によって異なり、異なりを利用して人物を特定することが可能となっており、犯罪を犯したものはすべての指の指紋を取られるのはそうした理由から人物を特定し、再犯した犯罪者であるかどうかを調べるためになります。
「掌紋」とは?
「掌紋」は、手のひらにある紋様すべてです。
つまり、指先の「指紋」も「掌紋」に当たります。
一般的には、「掌紋」は犯罪者の特定には使用せず、どちらかというと、本当に該当する人物であるかどうかを正確に判断する扉などの認証システムに利用することが多いです。
「指紋」と「掌紋」の違い
「指紋」と「掌紋」の違いは、手のひらすべての紋様のことを指すか、指先だけであるかです。
「指紋」は主に犯罪捜査に使用されますが、「掌紋」はどちらかというと、本当に該当する人物であるかどうかの確認を行う装置に使用するケースが多いです。
例えば、扉の認証システムなどに、「掌紋」での認証を採用している場合、「指紋」のように簡単に複製できない物での認証を行う方が望ましいとしています。
その為、他に両者に違いを求めるのであれば、複製の容易さも違いになり得ます。
「指紋」の例文
・『指紋認証システム』
この例は、対象の指先にある紋様で対象者を認識するシステムです。
実はこのシステムは指先というピンポイントな認証システムであるが故、複製が容易で簡単に突破ができます。
「掌紋」の例文
・『掌紋認証システム』
このシステムは、手のひらのすべてをかざすことで対象者を認識するシステムです。
このシステムには利点があり、指先だけを認証システムに採用するケースと比較した場合、手のひらすべてを複製する必要性があり、とてもじゃないですが簡単に複製を可能としません。
その為、扉の開閉など重要な施設への認証システムに採用されています。
まとめ
「指紋」と「掌紋」の違いは、指先の紋様であるか、手のひらの紋様であるかです。
その上で、両者の違いは複製の容易さです。
実は、指先だけを複製すればよい「指紋」は複製すべく指も決まっていてかつ複製方法もたくさんあります。
その為、セキュリティシステムとしては簡単に突破されてしまいます。
そこで「掌紋」という方式がセキュリティに採用されたのですが、この方式は手のひらにある紋様をスキャンして外灯人物であるかを認識します。
手のひらの紋様も個人ごとに異なりがあり、それを正確にスキャンすることで該当者だと認識するわけです。
なお、この方式は複製が難しく、その理由は手のひらすべてを複製しないとならないため、方法が限られており、かつ該当する人物の手のひらのサンプルをどう取得するかにあり、「指紋」というピンポイントな部分よりも取得が難しいのです。