「捨てる」と「切り捨てる」の違いとは?分かりやすく解釈

「捨てる」と「切り捨てる」の違い違い

この記事では、「捨てる」「切り捨てる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「捨てる」とは?

捨てるとは、必要ではなくなったものを処分するという意味です。

一般的には、所有を止めてゴミとして廃棄することを意味します。

また、現在はデジタルの時代となり、データを捨てるというのは必要のないものの消去に該当します。

また、『捨てる神あれば拾う神あり』という格言はとても広く知られていますが、この場合の捨てるは見放す、見捨てるという意味となります。

さらに、『世を捨てる』となると、俗世間から隔離されたところに身を置く行為のことです。

例えば、出家してお坊さんや尼さんになる人たちは仏門に入りますが、これを『世を捨てる』と表現します。

次に、『乗り捨てる』となると、乗っていたものから下車して放置するという意味になります。

そして、『恋人を捨てる』となると、心変わりをして振るという意味になるのです。

『捨て台詞」とも言いますが、これは去り際に相手に対して言い放つ短い言葉のことです。

相手の答えを求めず、一方的に伝える点が特徴で、言われた側は少なからず嫌な気持ちになります。

このように、非常に馴染み深い言葉ではありますが、捨てるには実に様々なニュアンスが含まれていて、奥の深い言葉であることが分かります。


「切り捨てる」とは?

切り捨てるとは、言葉の通りに切り取ってから、その一部分だけを捨てるという意味があります。

また、数学用語でも使われていて、その場合は求めるべき位未満の数字を端数とし、数えないという考え方です。

ちなみに、切り捨ての反対は切り上げになるので、「そういえば習った」と思い出すことでしょう。

相手に対して切り捨てる行為とは、見限って相手にしなくなることです。

そして、昔の侍が切り捨てると言えば、人を切りつけ、そのまま立ち去ってしまい、放っておく様子を示しています。


「捨てる」と「切り捨てる」の違い

「捨てる」「切り捨てる」の違いを、分かりやすく解説します。

単純に比較すると、捨てるとは不要なものを処分するという意味です。

切り捨てるは、切り取った一部分を始末するという意味になります。

つまり、そのもの全てを不要と見なすか、一部分だけなのかという違いがあるのです。

また、捨てるという行為は日常的に誰もが行っています。

そのため、使いやすく様々な言い回しで便利に使われていることが分かります。

一方の切り捨てるという行為は、単に捨てると表現するよりも強い意味を持っています。

人間関係を例に挙げると、『あいつに捨てられた』というよりも、『あいつに切り捨てられた』伝えたほうが、より悲惨な印象を与えることができます。

まとめ

捨てると切り捨てるは、実に様々な言い回しで用いられていることに気付かされます。

上手く使い分け、さらに使いこなすと深みのある文章が書けるようになり、話術にも長けた知的な人と思われるようになること間違いなしです。

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