この記事では、「探す」と「捜す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「探す」とは?
見つけ出そうとして、いろいろな場所を歩き回ったり、いろいろな人に聞いてみたりすることです。
「さがす」といっても、欲しいものをさがす、見えなくなったものをさがすなど、「さがす」対象となるものはさまざまあります。
欲しいものだと、たとえば、食べもの、衣服、職などがあり、見えなくなったものだと、犯人、落とし物、行方不明者などがあります。
この言葉は、欲しいものを「さがす」ことを指しています。
たとえば、「デパートで冬物の衣服を探す」といったものです。
これから気温が低くなり、温かい衣服が必要です。
寒さを防ぐための衣服を欲しいと思っています。
欲しいものを見つけようとしているので「探す」といいます。
「探す」の使い方
見つけ出そうとして、いろいろ歩き回ったり、人に聞いたりすることを指して使用する言葉です。
見つけ出そうとするものが欲しいものの場合に使用をします。
たとえば、職、住まい、衣服などです。
「捜す」とは?
見つけ出そうとして、いろいろな場所を歩き回ったり、いろいろな人に聞いて見たりすることです。
この言葉が指す見つけ出そうとするものは、見えなくなったものです。
犯人、落とし物、行方不明者などのことを指しています。
あるところで殺人事件が起こったとします。
犯人は現場から逃げてしまい、今どこにいるのかわかりません。
どこにいるのかわからない、つまり見えなくなったものです。
この人を見つけ出そうとすることを「犯人を捜す」といいます。
家にたどり着いて鍵を開けようと思ったとき、鍵をなくしていることに気がつきました。
どこかで落としてしまったようです。
見つけ出すために、これまで通ってきた道をいろいろと見てまわりました。
鍵は見えなくなってしまったものなので、この場合は「鍵を捜す」といいます。
「捜す」の使い方
見つけ出そうとして、いろいろな場所を歩き回ったり、いろいろな人に聞いたりすることを指して使用する言葉です。
見つけ出そうとするものが、見えなくなったものの場合に使用をします。
たとえば、落とし物、行方不明者、犯人などです。
「探す」と「捜す」の違い
どちらの言葉も「さがす」と読みが同じです。
意味もほぼ同じなのですが、使い方に違いがあります。
「探す」は欲しいものを見つけ出そうとする場合に使います。
一方、「捜す」は見えなくなったものを見つけ出そうとする場合に使います。
同じ財布という物であっても、店で欲しい財布を見つけ出そうとすることは「探す」、落とした財布を見つけ出そうとすることは「捜す」になります。
「探す」の例文
・『昔食べたプリンを探す』
・『宝探しをして遊ぶ』
・『職を探しているところです』
・『店に行って気に入ったベージュの財布を探す』
「捜す」の例文
・『迷子を捜す』
・『出て行った家族を捜す』
・『落とした財布を捜す』
・『犯人を捜す』
まとめ
読みが同じで、意味もほぼ同じ2つの言葉ですが、使い方に違いがあります。