この記事では、「探検」と「冒険」の違いを分かりやすく説明していきます。
「探検」とは?
さぐる、さがす、といった意味の「探」としらべる、といった意味の「検」が組み合わさりできている「探検」。
さぐって、しらべる、といった意味となり、その、さぐって、調べる場所は、まだ、誰も足を踏み入れていないような地域、未知の場所となります。
誰もまだ、足を踏み入れていないような未知の場所に出向き、そこで、様々なことについて調べることが「探検」なのです。
「探検」の使い方
「探検」する人を意味する「探検家」や「探検隊」。
どの場所に「探検」に行くのかを示す「南極探検」、「北極探検」、「極地探検」、「深海探検」、「洞窟探検」などといった使い方があります。
「冒険」とは?
おかす、無理にする、といった意味の「冒」としらべる、といった意味の「険」が組み合わさりできている「冒険」。
無理にしらべる、といった意味となり、調べる場所は無理を強いられるような危険な場所、日常とは異なる場所であり、しかも、そこが危険な場所であるということを事前に知っていることとなります。
行く前から、その場所が危険だとわかっていても目的を果たすため、その場所に足を踏み入れしらべるのが「冒険」なのです。
「冒険」の使い方
「冒険」する人を意味する「冒険家」や「冒険者」、「冒険好き」。
「冒険」の話をすることを意味する「冒険物語」、「冒険小説」、「冒険談」。
そのほか、「冒険心」などといった使い方があります。
「探検」と「冒険」の違い
しらべる、調査する、といった意味では同じものとなる「探検」と「冒険」ですが、その行く場所に大きな違いがあります。
「探検」は、あくまでも、未知に場所であり必ずしも危険を伴うとは限りません。
しかし、「冒険」の場合は、危険である場所だということを事前に知ったうえで調査に行く意味があり、この点において大きな違いがあります。
「探検」の例文
・『僕は、子どものころに南極探検のドキュメントを見てから、ずっと、南極に行ってみたいと思っています。』
・『探検家になることが夢だった彼は、その夢を叶え現在、世界中の極地探検を行っています。』
・『子供のころ、よく「探検だ」といって友達と学校の裏山を散策していた思い出があります。』
・『やっと、南極探検に行く夢が叶いました。』
「冒険」の例文
・『子供のころ冒険好きだった私も、家庭を持ち子供のころのような冒険心はすっかりなくなってしまいました。』
・『特別な場所に行かずとも、人生には様々な冒険が待ち受けていると私は思います。』
・『子供のころ、よく、冒険物語を読んで夢を膨らませていました。』
・『根っからの冒険家の夫は、1年のうち数日しか自宅にいません。』
まとめ
以上のことを参考に、是非、行く場所に応じて「探検」と「冒険」を使い分けることをおすすめします。
一見、同じように思える「探検家」も「冒険家」も実は異なった人物を示しているのです。